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2020年02月12日22:34

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週プロ流智美あの日あの時予想2019年総括(34)

第100戦 8月28日発売号●【予想】ザ・デストロイヤー、スーパー・デストロイヤーを破り覆面十番勝負最終戦を飾る。(76年全日本プロレス日大講堂)【正解】鶴田vsジャック・ブリスコUNヘビー級王座決定戦。(同)【参考】2013年8月28日発売号は、日本テレビ「全日本プロレス中継」、6年半ぶりゴールデンタイム復帰決定記者会見。(85年全日本プロレス赤坂プリンスホテル)

100戦ということで丸2年経過(正月第1週は休刊、11月は選手名鑑号で1回休載)で年間50本。2巡目に入ってからは王道ネタがなく苦戦していますが…19年3月7日に亡くなった「白覆面の魔王」ザ・デストロイヤーが覆面世界一になった日ですので2週前のデストロイヤーvsブラック・デビル戦はありましたが、敢えて覆面世界一決定戦十番勝負最終戦を予想。

Bデビル戦の後はブルー・シャーク(ダン・ミラー)を第9戦で破りいよいよ残すところ最終戦を残すのみとなりました。最終戦の相手は「この男しかいない」と早くから言われてきた「超破壊仮面」スーパー・デストロイヤー。全米で売れっ子のSデストロイヤーはスケジュール確保が難しく、8月28日日大講堂、30日、加茂市民体育館の2大会のみの特別参加。

デストロイヤーはこの「ブラック・パワー・シリーズ」開幕前にハワイでビル・ロビンソンとSデストロイヤー戦に向けて特訓に入っていましたがトレーニング中に膝を痛め、開幕戦から欠場、この日がシリーズ初戦となり不安材料となっていました。またこの試合は負けた選手が覆面を脱ぐ「敗者覆面剥ぎマッチ」に決定していました。

1本目は17分35秒、Sデストロイヤーがフライング・ニードロップから体固め。2本目は2分50秒、デストロイヤーがフライング・ボディシザースドロップ(空中胴締め落とし)から体固め。

決勝の3本目は8分2秒、デストロイヤーの足4の字固めがガッチリと決まり、Sデストロイヤーはギブアップ。2−1でデストロイヤーが勝ち最終戦を白星で飾りました。負けたSデストロイヤーは自らマスクを脱ぎ、ドン・ジャーデンの素顔を明らかにしています。しかし、ジャーデンは初来日は力道山存命中に素顔で日本プロレスに来ていた他、69年にはザ・ブッチャーを名乗り素顔で8月10日、田園コロシアムで馬場のインターナショナル王座に挑戦して敗退。

72年12月18日「覆面レスラー出場禁止」のニューヨーク州アスレチック・コミッショナーの作った条例を破りミル・マスカラスがMSGのリングに上がったときにザ・スポイラーとして対戦相手を務めましたが、この時も素顔でした。そう言う意味ではこの試合は真の「敗者覆面剥ぎマッチ」ではなかったです。

鶴田vsジャック・ブリスコの復活UNヘビー級王座決定戦はこのデストロイヤーvsSデストロイヤーのダブルメインイベント第1試合として行なわれました。

しかし、この回、流さんは鶴田vsブリスコ戦そのものよりも、ブラック・パワー・シリーズ開幕戦8月14日、熊谷市民体育館での鶴田vs最終同王座保持者、高千穂明久との「日本代表決定戦」を高千穂が棄権、鶴田に権利を譲渡した件を中心に書かれています。

UN王座は日本プロレス末期、73年3月8日、佐野市民会館でジョニー・バレンタインを2−1破った高千穂が新王者になりました。次の日本プロレス最終シリーズとなった「アイアン・クロー・シリーズ」4月19日、横浜文化体育館でキラー・カール・クラップを2−1で降した高千穂が初防衛を果たしましたが、翌20日の群馬県吉井町体育館大会を最後に日本プロレスは興行活動を停止。

UNベルトは日本プロレス預かりとなり封印され、高千穂は他の日本プロレス残党と共に全日本プロレスのリングヘ参戦します。高千穂は全日本プロレス移籍後直ぐにサムソン・クツワダとオーストラリアヘ遠征しましたが、旗揚げメンバーであるクツワダのお守り役でした。

74年2月に凱旋帰国。同年9月にグレート小鹿が、75年2月に大熊元司が凱旋帰国して極道コンビを結成すると小鹿&大熊組vs高千穂&クツワダ組のオーストラリア遠征コンビの対戦は中堅の名物カードとなった訳です。

76年2月に高千穂は短期のオーストラリア遠征に出て3か月で帰国。UNヘビー級王座はこの年の8月、ネバダ州レークタホーでのNWA総会で復活が承認され、日本代表、鶴田vs最終王座保持者高千穂の勝者とアメリカ代表、前NWA世界ヘビー級王者ジャック・ブリスコとの間で8月28日、日大講堂で王座決定戦が行われると発表。

しかし、鶴田vs高千穂の日本代表決定戦が行われる予定だった8月14日、開幕戦の熊谷市民体育館で高千穂が王座決定戦の権利を鶴田に譲ると発表。この試合は通常の60分1本勝負として行なわれ14分39秒、鶴田が前方回転エビ固めで勝利を飾っています。

仮に日本代表決定戦となっても高千穂は鶴田に勝つことは出来ない。ならば意地を貫き、日本代表決定戦に出ることを拒んだというものでした。

8月28日、日大講堂で行われた王座決定戦は1本目は11分9秒に鶴田がフロント・スープレックスから片エビ固め。2本目は6分19秒にブリスコが足4の字固め。決勝の3本目は5分34秒、再び足4の字固めに来たブリスコを鶴田が首固めに丸め込んで2−1で鶴田が勝ち新王者となっています。

タイトルの鶴田vsブリスコに関する記述はほとんどなく、高千穂にスポットをあてて書くなら2週前に書くべきだったと思います。

私も2週前にデストロイヤーvsBデビルを採り上げたばかりで、デストロイヤーvsSデストロイヤーはないかも知れないとは思っていました。他に考えていたのは社内クーデター後の猪木の復帰戦vsラッシャー木村(83年新日本プロレス田園コロシアム)でしたが、5月1日、8日と2週連続76年の全日本プロレスを採り上げていたこともあり、こちらの予想に致しました。少々意地になっていたかも知れません。

※対戦成績は100戦21勝79敗。
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