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2019年10月25日23:24

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猪木とビンス(567)最終章

プロレス夢のオールスター戦も終わり、国際プロレス79年「ダイナマイト・シリーズ」は9月9日に後楽園ホールで開幕。国際初参戦となるジョー・ルダック、初来日のパット&マイクのケリー・ツインズ、チン・リーがシリーズ全戦参加。 

新日本プロレスからは上田馬之助が単独参戦。上田は79年一杯は国際プロレスのシリーズにレギュラー参戦、新日本プロレスのリングは上田不在時はマサ齋藤がタイガー・ジェット・シンの正パートナーを務めました。

また、新日本プロレスルートではないですがシリーズ後半にはローラーボール・マーク・ロコが初来日、終盤戦にはAWA世界ヘビー級王者のニック・ボックウィンクル、NWA世界ジュニア・ヘビー級王者のネルソン・ロイヤル、特別レフェリーとしてルー・テーズが特別参加しています。

ロコは後にブラック・タイガーとして新日本プロレスのレギュラーとなりますが、68年9月に国際プロレスに参戦したジム・ハジーの息子に当たります。

10月5日、後楽園ホールでは「世界3大タイトルマッチ」としてビッグマッチを開催、AWA世界ヘビー級王者ニックvsIWA世界ヘビー級王者ラッシャー木村のダブルタイトルマッチ、9月13日、愛知県体育館でマイティ井上&アニマル浜口組vsケリー・ツインズの勝者チームに大木金太郎&上田組が挑戦するIWA世界タッグ選手権試合。ロイヤルvs阿修羅・原のNWA世界ジュニア・ヘビー級選手権試合の開催を発表しました。

9月13日、愛知県体育館でのM井上&浜口組vsケリー・ツインズのIWA世界タッグ選手権試合(61分1本勝負)は16分5秒、浜口がパットを体固めに決めて5度目の防衛に成功。これで10月5日はM井上&浜口組vs大木&上田組に決定。

9月27日、全日本プロレスの馬場と新日本プロレスの新間寿が合同で記者会見を行い、原が挑戦するロイヤルのNWA世界ジュニア・ヘビー級王座は、ロイヤルの引退により空位であり、タイトルマッチは無効であると表明しました。

NWA非加盟団体である国際プロレスがNWA加盟団体である全日本プロレスと新日本プロレスからクレームを付けられた形になりました。

ロイヤルは前78年4月の全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」に来日し、5月11日、大阪府立体育会館でアル・マドリルを破りNWA世界ジュニア・ヘビー級王座を防衛していますが、その後マドリルに敗れ王座転落後、再び王座奪回に成功。王者のまま引退を表明し、王座は空位となっていました。

吉原も関係が切れた馬場だけならともかく、提携団体の新日本プロレスの新間にまでクレームを付けられてはたまったものではありません。

NWA世界ジュニア・ヘビー級王座はオクラホマのプロモーターであるレロイ・マクガークが管理しており、この時点で正式には空位でした。

翌80年新日本プロレス側はヒロ・マツダを通して新設されたNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座に藤波を挑戦させ、時期をほぼ同じくしてオクラホマではNWA世界ジュニア・ヘビー級王座決定トーナメントを開催することになりますが、この時は「ロイヤルの王座は無効」と国際プロレスのタイトルマッチを糾弾。

吉原は「ロイヤルはウチの大剛(鉄之介)を通して契約している。王者であることは間違いない。」とロイヤルはあくまでも王者であると主張しており、吉原と馬場、新間とは意見が真っ向対立してしまいました。

9月28日、川崎市体育館では阿修羅・原のWWU世界ジュニア・ヘビー級王座にロコが挑戦。(61分3本勝負)。1−1から両者リングアウトの引き分けとなり、4度目の防衛に成功していますが、ミレ・ツルノから王座を獲得して以来、ツルノ、ダイナマイト・キッド(2回)といずれも引き分け防衛。スッキリとした勝ち方でベルトを守れない原に批判が集まりました。

9月29日、横浜文化体育館ではR木村の保持するIWA世界ヘビー級王座に上田が挑戦。(61分1本勝負)5か月ぶりの再戦となりましたが、6分16秒、上田が特別レフェリーのテーズに暴行を働き反則負け。R木村はまたもや上田からフォール、ギブアップを奪えず、不完全燃焼で王座初防衛を果たしました。
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