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2019年10月11日22:46

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猪木とビンス(553)最終章

78年国際プロレス「日本リーグ争覇戦」第20戦、11月28日、山形・鶴岡市体育館(テレビ収録、観衆3,600人満員発表)大会でトーナメント準決勝戦が行われました。

Bブロック1位のラッシャー木村vsBブロック3位のディーン・ホーの一戦。同ブロックの両者は開幕戦の11月3日、大田原市民体育館で公式戦で対戦し、10分59秒、両者リングアウトに終わっていますが、ここでエースのR木村は負ける訳にはいかず、7分56秒、ブルドッキング・ヘッドロック、ドリルアホール・パイルドライバーの殺人フルコースからの片エビ固めでホーを10分足らずで仕留め、決勝進出を決めました。

もう1つのブロックはシード選手の鶴田vsAブロック1位のプロフェッサー・タナカの対戦。タナカは74年1月の全日本プロレス「新春NWAシリーズ」&「NWAチャンピオン・シリーズ」に初来日していますが、この時はシングルでもタッグでも鶴田との対戦はなし。

試合は例によってタナカがタイツに凶器を隠し持ち、鶴田の喉を攻撃。怒った鶴田がタナカの凶器を奪い取って反撃。静止に入ったレフェリーに暴行を加え、6分26秒、鶴田の反則負け。タナカは決勝トーナメント2連続反則勝ちという幸運に恵まれ、決勝進出。

これで11月30日、千葉公園体育館での優勝決定戦はR木村vsタナカの一騎討ちとなりました。

これでおわかりのように、招待団体である全日本プロレスのエース格である鶴田と国際プロレスのエースであるR木村が直接対決で優勝を争うようなことはなく、その為に、日系人を名乗ってはいるが実際はフィリピン人であるタナカと日系人レスラーのベテランでトニー・ガレアとWWWFタッグ王座を保持していた実力者ホー(タナカもミスター・フジと組んで同王座を保持していた)を両団体のクッション役として決勝トーナメントに進出させた訳です。

鶴岡大会メインイベントはこの日より特別参加となった大木金太郎がキム・ドクとの韓国師弟コンビでグレート草津&アニマル浜口組のIWA世界タッグ王者チームとノンタイトル(60分3本勝負)で対戦。

大木が国際プロレスのリングに上がって試合をするのはこれが初。TBS時代の68年1月17日、力道山死後の日本プロレスに対する扱いの不満と、当時の外国人ブッカーであったグレート東郷の引き抜き工作で国際プロレスの仙台・宮城県スポーツセンターまで来場していた大木でしたが、日本プロレス関係者である反社会的勢力と思われる組織の圧力で未然に終わってから10年11か月かかっての国際プロレス参戦となりました。

5月までインターナショナル・タッグ王者チームだった大木&ドク組をIWA世界タッグ王座に挑戦させるのは馬場が認めなかったのでしょう。

1本目は9分42秒に浜口がドクを体固め、2本目は4分42秒にドクが浜口を片エビ固め。決勝の3本目は3分45秒に両チームリングアウトとなり1−1の引き分けに終わっています。

マイティ井上&寺西勇組vsミスター・サクラダ&大熊元司組の一戦は30分時間切れ引き分けとなっています。

鶴岡市が地元の石川孝志は何故か試合が組まれていませんでした。前日の黒石大会でのホー戦で負傷したか何かだと思われます。

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