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2019年09月16日22:23

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猪木とビンス(528)最終章

77年のラッシャー木村は前回書いた第6回IWAワールド・シリーズ優勝の他、IWA世界ヘビー級王座をリップ・タイラー、ワイルド・アンガス、キラー・トーア・カマタ、ジプシー・ジョーと防衛し、防衛記録は9に伸びました。

R木村の10回目の防衛戦の相手に名乗りを上げたのが、半年間に亘るカナダ遠征から凱旋帰国したマイティ井上。

M井上は女優の西尾三枝子との婚約を発表、年齢も28歳と若く、公私共に充実。決戦の舞台は77年「スーパー・ファイト・シリーズ」9月7日、大阪府立体育会館、今回は同門同士でベルトが移動するのでは?と思われました。

試合は1−1からM井上がフライング・ショルダーアタックをR木村にかわされて自爆、そのまま場外に転落しリングアウト負けで王座移動成らず。R木村が10度目の防衛を果たしています。  

マッチメークの稚拙さは何回も書いて来ていますが、凱旋帰国、婚約発表と勢いに乗るM井上にこの時は短期間でもベルトを渡すべきではなかったでしょうか。

このスーパー・ファイト・シリーズには当初エリック・ザ・レッド(バイキング・ハンセン、エリック・ザ・アニマル)がエースとして来日する予定でしたがキャンセルとなり、この年の夏、サンフランシスコに突如として出現したロシアの流血怪人アレックス・スミルノフが初参戦。高杉正彦が開幕戦の9月4日、後楽園ホールでデビューしています。

また、マスクマンとして来日したマスクド・グラップラーは開幕戦で自らマスクを脱ぎ、正体がカウボーイ・ボブ・エリスであることを明かして、素顔で試合に出場しています。

スミルノフは74年2月の全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」にマイク・デュボアのリングネームで初来日していましたが、この時はまだグリーンボーイの域を出ず。

これまではジプシー・ジョーがトップでしたかスミルノフは流血戦だけでなく、レスリングも出来て大技も多彩なスミルノフがエース外国人として定着していきます。9月23日、栃木県市貝町立中学校体育館ではR木村とノンタイトルで一騎打ちしフォール勝ちを収めました。

しかし、IWA世界ヘビー級王座への挑戦は先輩格のエリスに取られました。9月29日、川崎市体育館でエリスはR木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦。エリスと言えば元祖ブルドッキング・ヘッドロックの使い手と知られ、ブルドッキング・ヘッドロックを得意技として使うR木村とのブルドッキング・ヘッドロック合戦となりましたが、11分44秒、R木村が体固めでエリスを破り11回目の防衛。

年末最終シリーズとなった「ダイナマイト・シリーズ」では11月24日、越谷市体育館で国際プロレス初参戦となったキラー・ブルックスを破り12回目の防衛を果たし、R木村はこの年タイトル戦は無敗でした。

そしてこの翌日、11月25日、前橋・群馬県スポーツセンターから12月1日、和歌山県立体育館まで6大会に亘り全日本プロレスとの「全軍対抗戦」が行われることになりました。

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