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2019年06月03日23:11

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猪木とビンス(424)最終章

闘魂シリーズを無事に終えた新日本プロレスでしたが、トドメとばかりにさらなる激震に見舞われました。 

11月12日、「第5回MSGタッグ・リーグ戦」に参加が発表されていたダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス組が極秘理に来日、14日、東京・永田町のキャピトル東急ホテルで記者会見を行い、新日本プロレスへの出場をキャンセルし、全日本プロレスの「世界最強タッグ決定リーグ戦」に参戦を表明しました。 

今回の黒幕となったのはマネージャー役のミスター・ヒト(安達勝治)。

この経緯については別連載「ジャンボ鶴田怪物伝説」84年編に書いたばかりですので重複する部分はありますが重要な部分なので敢えて書かせて頂きます。

ヒトは8月までカナダ・カルガリーでスチュ・ハートが主宰していた「スタンビート・レスリング」でトレーナーとして活躍していましたが、スタンビート・レスリングと提携関係にあった新日本プロレスの若手選手がカルガリーに修行に来た際、面倒を見ていました。

新日本プロレスからはジョージ高野(ザ・コブラ)、平田淳二(サニー・ツー・リバース、ストロング・マシン1号)、ヒロ斉藤、高野俊二(拳磁)らが修行に来ていましたが、ヒトは夫人と共に食事を作り、自分のワンボックスカーに選手を乗せて試合会場への送迎を行って来ました。また、名伯楽ぶりを発揮し新日本プロレスの若手選手にもコーチを実施。

ヒトのコーチぶりには定評があり、現役時代にシューターとして怖れられていたスチュから高い評価を受け、「自分の息子達も教えてくれ」と言われました。ブレット・ハートは「ヒットマン」としてWWFスーパースターになってからも「マイ・ティチャー・アダチ」と呼んで敬意を現しています

新日本プロレスに対し経費として400万円を請求しましたが、新日本プロレスからは振込はなく、ヒトが坂口に連絡を取ったところ100万円が振り込まれて来たとのことです。

スタンビート・レスリングは8月にビンス・マクマホン率いるWWFに買収され、ヒトは職を失いましたがそれもあって新日本プロレスへの怨みが頂点に達し、キッド、スミスに声をかけて馬場に売り込みをかけたというものでした。

ヒトは「猪木さん、坂口さんは俺の顔をまともに見れるかい?新日プロは払うものをちゃんと払ってくれなかった。」と新日本プロレスに対する怨み節が炸裂。さらに「カルガリーがWWFに買収されたけど、キッド、スミスは前座扱い。そのせいでWWFのカルガリー大会は客が入らない。彼らは強い相手と闘いたいと言っている。全日本プロレスのリングで世界の強豪と対戦させたい」とキッド、スミスのWWFでの扱いにも不満がある点も捕捉しています。

「キッド、スミスが全日本プロレスへ移籍する」との報を聞いた坂口副社長は車に飛び乗り会見場所に向かいました。温厚な坂口は「万一の事も考えて」腕時計を外して行った、という話です。

坂口の性格からしてリング外でヒトや馬場、キッド、スミスに暴力を振るうなどと言うことは先ず考えられませんが、それだけ頭に血が昇っていたということでしょう。

馬場、坂口会談は2時間に亘り赤坂の日栄神社近くで行われましたが馬場は葉巻をくゆらせて黙っているだけ。心理戦では馬場が一枚も二枚も上でした。

第5回MSGタッグ・リーグ戦に立会人としてビンス・マクマホンが来日していました。ビンスも坂口に言われて会見場へ。カルガリーはWWFが買収していましたので、ビンスにとっても選手がオポジションに行ってしまうことは一大事…。

かと思いきやキッド、スミスはカルガリーがWWFに買収された時、「自分達の育ったカルガリーマットが乗っ取られた気がする」とビンスの契約要求にサインせず、フリーとしてWWFのカルガリー興行に上がっていたことが発覚しました。 

つまり、キッド、スミスはビンスとは契約を結んでおらず、今回の全日本プロレス移籍に関してはビンスは何ら抑止力は持っていなかったことになります。

馬場は記者団に対して「向こう(アメリカ)で起きているレスリング・ウォーの影響でこうなった。WWFがNWAと興行戦争になっておりその結果がこうなっただけだ」と説明。

あくまでもビンスの全米制圧の影響でキッド、スミスがこちらに参戦を表明して来たのでNWAのメンバーとしてこれを受けた、と主張。この年の8月に行なわれたNWA総会で第一副会長になっていた馬場はNWAを代表してこのようなコメントをして引き抜きであることを否定しています。

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