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2019年06月01日22:19

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猪木とビンス(422)最終章

格闘技色と言いますか、新日本プロレスの道場でやっているサブミッションとスーパー・タイガーが導入したキックボクシングのキックスタイルの融合したいわゆる「Uスタイル」の原型はこの時期に形成されたと思います。

選手大量離脱で層が薄くなった新日本プロレスからストロングスタイル志向、本物志向のファンがUWFに流れ、また週刊プロレスがUWFをプッシュしていたこともあり、後楽園ホールでの興行は満員、超満員となりましたが、地方巡業ではテレビ中継もなく、知名度も全国区ではなかった為、苦戦を強いられました。

ラッシャー木村、剛竜馬の退団で手薄になったUWFは「ストロング・ウィークス」第2戦の10月6日、世田谷区用賀駅前特設リングからレフェリーとして出場していたカール・ゴッチの娘婿であるミスター空中を空中正三として試合に出場させています。(レスラーとレフェリー兼務)

このシリーズは高田伸彦が全日本プロレスでよくやる「番勝負」的企画、「高田伸彦格闘技地獄変」にチャレンジ。前田日明、スーパー・タイガー、藤原喜明、木戸修に負け、山崎一夫と空中には勝利を収め2勝4敗に終わりました。

シリーズ中の10月19日、UWFの浦田昇社長が元スーパー・タイガージム会長であり佐山聡の私設マネージャーだったショウジ・コンチャ(本名・曽川昌司)に対する脅迫容疑で逮捕されるという衝撃的な事件がありました。

コンチャは佐山が新日本プロレスでタイガーマスクとして活躍している時代から新日本プロレスの会場に出入りしていた素性不詳の謎の人物で新間寿、伊佐早敏男(新日本プロレス営業部員でUWFへ移籍)らフロントと面識がありました。

人気絶頂のタイガーマスクはシリーズ中やシリーズオフにもサイン会の開催であちこちの商業施設から呼ばれていましたが、「天下のタイガーマスクのサイン会に送迎がないのはおかしい」と自分の所有するBMWにタイガーマスクを乗せて送迎し献身的にサポート。

移動を共にするうちにタイガーマスクとコンチャは打ち解け、タイガーマスクはコンチャを「お父さん」と呼んで慕っていました。タイガーマスクのサイン会のギャラがタイガーマスク本人にほとんど振り込まれず、新日本プロレスに入ってしまうことに対してタイガーマスクは新日本プロレスに不信感を抱くようになります。

折りしも、新日本プロレスの興行収入がアントンハイセルへ流用されている疑惑で社内クーデターが起きた時期とタイガーマスクの引退(退団)の時期が重なっており、タイガーマスクの引退も社内クーデターによるものと思われましたが実際は違い、コンチャに焚き付けられた形でタイガーマスクは新日本プロレスを去りました。

83年11月に社内クーデターの影響で新日本プロレスを去った新間とマスクを脱いだ佐山が会談。佐山が社内クーデターに加担していたと思っていた新間との間で誤解が解けて和解。新間は翌84年に入りUWF設立の準備に入りましたが、旗揚げメンバーとして佐山はどうしても欲しかった人材。しかし、コンチャがギャラを新間にふっかけて話は頓挫。

コンチャは佐山が84年2月にオープンしたタイガージム(スーパー・タイガージム)の会長に収まり、さらに発言権を有してしまいました。

コンチャは馬場の全日本プロレスに佐山を売り込み(タイガーマスクが引退を表明する直前の83年7月、劇画タイガーマスクの原作者である梶原一騎が82年9月に猪木を大阪のホテルに『軟禁』、「チャカ(拳銃)持って来い」などと発言したことで恐喝罪で逮捕されたことでタイガーマスクのリングネームが使えなくなり、ファン投票で新リングネームを募集していた)ましたが、金額をまたしてもふっかけて来ました。

馬場は実際には気持ちは佐山欲しさで揺れ動いていましたが、交渉の場に出てくるコンチャは怪しいと判断。新日本プロレス時代からコンチャを知る大塚直樹新日本プロレス興行社長に相談しました。コンチャを「胡散臭い人物」と評していた大塚は馬場に「その金額だったら飲まない方がいいです。梶原先生に相談して自前でタイガーマスクを作りましょう」と反対。結果的にメキシコ修行中だった三沢光晴を呼び戻して2代目タイガーマスクを誕生させています。

佐山が欲しかったのはUWFも一緒で浦田社長は佐山を説得。コンチャが単に佐山を食い物にしている人物であることを説明、佐山もコンチャに自分の収入を搾取されていたことを理解し佐山はコンチャと絶縁。7月23、24日の後楽園ホールでの「無限大記念日」にタイガージム所属としてザ・タイガーとして参戦し、さらに8月29日、高崎市体育館で開幕の「ビクトリー・ウィークス」からはスーパー・タイガーとして正式にUWFと所属契約を結んで参戦しています。

浦田社長はコンチャに対して「佐山から手を引くように」と伝えましたが、その時のやり取りの中で反社会的勢力の人物が出てきて脅迫的発言をしてしまったとの咎でコンチャは金づるだった佐山と縁を切らされたことに腹を立て浦田社長を刑事告発したものでした。

現職社長逮捕のニュースはUWFの経営の根幹を大いに揺るがしました。
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