馬場を裏切ったラッシャー木村は新日本プロレス、ＵＷＦと行動を共にしてきた剛竜馬、国際プロレス崩壊後、全日本プロレスに82年１月からフリー参戦していた鶴見五郎､マイティ井上のルートで全日本プロレス入りしていた菅原伸義と「国際血盟軍」なるユニットを結成しました。
84年世界最強タッグ決定リーグ戦、第16戦は12月９日、姫路市厚生会館大会(観衆3,600人発表)。馬場＆Ｒ木村組、タイガー・ジェット・シン＆マイク・ショー組の２チームが棄権したことでマッチメークも大幅に変更された感じです。
メインイベントは鶴田＆天龍＆石川敬士組vsスタン・ハンセン＆ブルーザー・ブロディ＆ワンマン・ギャング組の６人タッグマッチ。９分59秒、ハンセンが石川をウェスタン・ラリアットからの片エビ固めでハンセン＆ブロディ＆ギャング組のスーパー・ヘビー級トリオが快勝しました。
セミファイナルではパートナーがいなくなってしまった馬場が佐藤昭雄と組んでハーリー・レイス＆ニック・ボックウィンクル組と対戦。
ニックが佐藤をベアバッグ気味に抱え上げてレイスがロープに飛んでのラリアット。ダウンした佐藤を試合権利のあるニックがフォール。９分59秒、ニックが佐藤を体固め。
この日行われる予定だったダイナマイト・キッド＆デービーボーイ・スミス組vsシン＆ショー組の公式戦はキッド＆スミス組の不戦勝。キッド＆スミス組は５点となりました。キッドとシンは81年４月の新日本プロレス「ビッグ・ファイト・シリーズ第２弾(インターナショナル・チャンピオンシップ予選)」の序盤１週間だけ日本で一緒でした。両者の初対決は楽しみでしたが残念ながら実現せず。(これより５年後に実現)
ドリー・ファンク・ジュニア＆テリー・ファンク組のザ・ファンクスはショー＆鶴見組と対戦、13分35秒、テリーがスピニング・トーホールドでショーからギブアップ勝ちを収めました。
シンは大熊元司を４分51秒、コブラクローで破り、キッド＆スミス組はタイガーマスク＆マジック・ドラゴン組との対戦。11分40秒、キッドがＭドラゴンをダイビング・ヘッドバットから体固め。
この日より始動の国際血盟軍はＲ木村が菅原と組んでグレート小鹿＆渕正伸組と対戦。菅原は７月のグランド・チャンピオン・カーニバルＰＡＲＴ�靴療喘罎泙濃邱腓暴仂譴掘▲�ーストリア遠征に出ていましたが、突然に帰国しこの日が凱旋試合。
15分、Ｒ木村がラッシング・ラリアットからの体固めで渕を破りました。平成に入りファミリー軍団vs悪役商会として長きに亘り抗争を展開する渕とＲ木村の初対戦でした。
Ｍ井上はエル・エヒプシオを９分34秒、サマーソルトドロップ２連発からの片エビ固めで降し､ピラタ・モルガンは川田利明を６分10秒､セントーンからの体固めで撃破しています。
第17戦は12月10日、岡山武道館大会(観衆2,800人発表)。メインイベントは鶴田＆天龍＆タイガーマスク組がトリオを結成し、レイス＆ニック＆エヒプシオ組との対戦。15分９秒､タイガーマスクがエヒプシオをダイビング・ボディアタックから体固めに決め、鶴田＆天龍＆タイガーマスク組の勝利。
セミファイナルは公式戦、ハンセン＆ブロディ組vsギャング＆鶴見組。７分14秒、ブロディがキングコング・ニードロップからの体固めで鶴見を破り、超獣コンビは失点２の10点でファンクスを抜いて首位になりました。ギャング＆鶴見組はシン＆ショー組からの不戦勝の２点のみでリーグ戦を終了。
馬場＆佐藤組はシン＆剛組と７分10秒、両チームリングアウトの引き分け。シンと剛が組んだことでシンとＲ木村のタッグ結成は決定的となり、新日本プロレス､全日本プロレスで通算８年に亘ってタッグを結成していたシン＆上田馬之助組は事実上、チーム解体となった訳です。上田は翌85年３月には新日本プロレスへＵターンすることになります。
ドリー＆テリー組のファンクスvsＲ木村＆菅原組は11分35秒、ドリーがスピニング・トーホールドで菅原からギブアップを奪いました。
キッド＆スミス組はＭ井上＆渕組との対戦。11分18秒、キッドが渕をダイビング・ヘッドバットから体固め。
ショーは石川を７分11秒、140kgのフライング・ボディプレスからの体固めで圧殺し､Ｍドラゴンvsモルガンは８分55秒、フィッシャーマンズ・スープレックスホールドでＭドラゴンの勝ち。翌年から全日本プロレスに参戦が決まった小林邦昭のオリジナル技で勝利を収めています。
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