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2019年02月17日10:38

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週プロ流智美あの日あの時予想2018年総括(41)

53.9月19日発売号●【予想】猪木、左膝ウィルス性関節炎から4週間ぶりに復帰戦、力道山ばりのロングタイツで登場、vsジャック・ルージョー。(75年新日本プロレス千葉公園体育館)【正解】最後の「金曜午後8時」猪木vsハックソー・ジム・ドゥーガン、藤波vsブルーザー・ブロディ、高田伸彦vs越中詩郎IWGPジュニア・ヘビー級選手権試合。(86年新日本プロレス福岡スポーツセンター)【参考】2012年9月19日発売号は上田馬之助vsタイガー・ジェット・シン。(78年新日本プロレス大阪府立体育会館)

【解説】75年8月1日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムで坂口と組んでジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツ組のハリウッド・ブロンドスと北米タッグ王座防衛戦を行い、苦戦の末ノーコンテストでタイトル預かりとなった猪木は、3日にはロサンゼルスでNWA加盟決定の報を聞きました。

そのままアメリカに残り、当時レスリング・ウォーの真っ最中であったIWAとWWWFの試合を視察。まず8月7日、ニュージャージー州ジャージーシティ・ルーズベルトスタジアム大会を訪れIWA世界ヘビー級王者のミル・マスカラス、59歳でIWAでカムバックを果たしたルー・テーズらと談笑。IWAのリングには新日本プロレスとも因縁の深かったNWFのメンバーも多数上がっていました。

2日後の8月9日、ニューヨークMSGのWWWFの大会にも姿を現した猪木はビンス・マクマホン・シニアと会談を行い、帰国。

猪木の身体に異変が起きたのは次期「闘魂シリーズ」が開幕する2日前の8月20日深夜。いつものように社長業と道場での練習を済ませ帰宅した猪木は左膝に猛烈な痛みを感じ、熱が40度近く出てしまいました。

猪木の主治医であった佐藤三蔵・菊屋橋病院院長(フジテレビ「唄子、啓介のおもろい夫婦」にレギュラー出演するなど名前はよく知られており、日本プロレスリング・コミッションドクターも務めた)の診療で「左膝ウィルス性関節炎」(蜂窩織炎)と診断され都内の病院に緊急入院。

8月22日、高崎市体育館での闘魂シリーズ開幕戦から欠場。「猪木、左足切断か!?」と言う憶測記事も書かれています。「無事是名馬」と言われ組まれた試合は絶対に欠場しなかった馬場に比べ、怪我による欠場は頻繁にあった猪木でしたが、新日本プロレスを旗揚げしワンマンエースとなってからの長期欠場はこれが初めて。

9月5日、長岡市厚生会館(現アオーレ長岡)でのテレビ生中継で電話での舟橋慶一アナとのインタビューに応じた猪木は元気そうな声で「近々、復帰する」とコメント。全国のファンを安心させ、9月11日、福岡スポーツセンター(テレビ収録)ではリング上からファンに挨拶し復帰を宣言。

この日の千葉大会で猪木はセミ前でジャック・ルージョー(=シニア、エディ・オーガー)とのシングルマッチ(45分1本勝負)で復帰。負傷箇所を見せない為に師匠力道山ばりの黒のロングタイツで登場しファンを驚かせました。猪木は膝に負担のかかるブリッジを必要とする鎌固めを見せ、11分13秒、バックドロップからの体固めで勝利を飾りました。猪木のロングタイツ姿はこの1試合のみで、ファンからは「カッコよかった。1回だけではもったいない」という声が多数上がっています。

前回の9月12日発売号分でも書きましたが、86年のこの日を持って、テレビ朝日「ワールドプロレスリング」が長年親しまれた毎週金曜日午後8時からの放送の時間帯より撤退。後番組として10月からはタモリをメインキャスターとした「ミュージック・ステーション」の放送開始が決定していました。

最後の「金曜午後8時」は福岡スポーツセンターからの生中継。放送された試合は3試合。先ずは高田伸彦のIWGPジュニア・ヘビー級王座に前王者、越中詩郎が3度目のリターンマッチ。5月19日、後楽園ホールで13分32秒、高田のツームストン・パイルドライバーからのエビ固めに敗れ、王座転落した越中は5月27日、福岡スポーツセンターでは19分5秒、両者リングアウトで王座奪回成らず。

8月5日、両国国技館で再び越中は高田に挑戦、当初は高田のキック、サブミッションに対応出来ず「人間サンドバッグ」と言われ、ファンの失笑を買っていた時期もありましたが、逃げずに何度でも立ち上がり、向かって行く越中のサムライスピリットが次第に観客の支持を得るようになり、21分24秒、チキンウィング・フェイスロックの前に敗れましたが、観客席からは大「コシナカコール」が起きています。

そして迎えたこの日のタイトル戦。越中は高田のキックとサブミッションに苦しみながらも高田のバックに回り、ロープに押し込んでからの後方回転エビ固め、さらにそこからブリッジをしてのジャパニーズ・レッグロールクラッチ(回転足折り固め)。18分31秒、カウント3が入り越中が4か月ぶりに王座返り咲きをしています。

セミファイナルは藤波とブルーザー・ブロディのシングル戦。ブロディは前85年12月12日、仙台・宮城県スポーツセンターでのIWGPタッグ・リーグ戦優勝決定戦をパートナーのジミー・スヌーカとボイコット、東北新幹線で東京に戻り、荷物をまとめて帰国してしまいました。

ブロディは新日本プロレスを永久追放された訳ですが86年8月、猪木ら新日本プロレス一行がハワイに来た時に現れて猪木とビーチです何やら会談。「未払いとなっているファイトマネーを支払うように猪木に要請した」とされていますが真相は不明。

いずれにしても新日本プロレス復帰の話が持ち上がりブロディは9月16日、大阪城ホールとこの日の福岡大会で復帰を果たしました。大阪では猪木とシングル戦を行い60分時間切れ引き分け。この日はブロディは藤波にそこそこ付き合い、15分1秒に両者リングアウトの引き分け。

この2試合を見た限りブロディにも「改心」の跡がみられ11月の「ジャパンカップ争奪タッグ・リーグ戦」に特別参加が決定。11月24日、札幌中島体育センターでは前田日明と12月10日、大阪城ホールではアンドレ・ザ・ジャイアントとの刺激的なシングルマッチが発表されましたが、来日をキャンセルし、以後は新日本プロレスとは絶縁。87年10月に古巣全日本プロレスのリングに復帰します。

メインイベントの猪木vsハックソー・ジム・ドゥーガンは4分35秒、猪木が延髄斬りからの体固めで勝利を収め、金曜午後8時の有終の美を飾りました。

前週が「86年金曜午後8時の新日本プロレス」で来た為、2週連続86年金曜午後8時の新日本プロレスネタはない、と思い猪木復帰戦にしましたが裏をかかれました。

3月7日発売号から曜日構成が2012年と同じになって以来、86年金曜午後8時の新日本プロレスネタは3月7日、5月23日、7月4日、9月12日、今回と6か月に5回もあり、失礼ながら流さんもネタ切れを起こしているのでは?と言う気になりましたが、「どちらのネタが面白いか?」ではなく予想を当てるのが主目的なので、当たらなければこちらの負けです。

対戦成績は53戦13勝40敗。
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