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2018年12月25日23:45

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ジャンボ鶴田怪物伝説(442)

鶴田のAWA世界ヘビー級王者としての防衛ロード、北米サーキット第2弾もいよいよ最終日。

84年5月13日、ミネソタ州セントポール・シビックセンター(テレビ収録、観衆15,000人超満員発表)大会。ツアー最終戦における鶴田への刺客は弱冠27歳のリック・マーテル。

マーテルはザ・コンバット・フレンチブラザーズの片割れマイク・マーテル(78年6月30日、遠征先のプエルトリコで心臓発作の為35歳で死去、パートナーはピエール・マーチン、Pマーチンはフレンチ・マーチン、フレンチ・マーテル、マッドドッグ・マーチンとリングネームを使い分けている)の実弟で76年10月、国際プロレスの勇猛シリーズにコンバットと共に20歳で初来日。

11月14日、足利市月見が丘体育館で寺西勇の持つIWA世界ミッド・ヘビー級王座に挑戦も2−1で敗退しましたがベテランのテクニシャン寺西を相手に善戦しています。

2度目の来日は80年2月の全日本プロレスエキサイト・シリーズでしたが、ディック・マードック、キラー・トーア・カマタ、ドスカラスらと一緒の来日で扱いは最下位でした。

その後、モントリオール地区でメインイベンターに成長、AWAに転戦してきましたが、体格、体力、実績では鶴田の方が遙かに上で、鶴田が負けるような相手ではなく、鶴田が楽勝防衛でベルトを再び日本に持ち帰るものと思われました。

しかし、連日に亘るタイトルマッチが鶴田の疲労度をマックスにしていたのも確かで、試合は鶴田が優勢に運びましたが、フライング・ボディシザースドロップはマーテルがロープの位置を計算して鶴田のボディを抱えたままロープ際へ。

鶴田はトップロープに首を強打。苦悶する鶴田にマーテルはコーナーポストからの振り向きざまのダイビング・ボディアタック、22分46秒、片エビ固めに押さえ込んで3カウントが入り、マーテルの大逆転勝ち。鶴田は17度目の防衛に失敗。ツアー最終戦でベルトを落としてしまいました。

セミファイナルには新日本プロレスに参戦中のアブドーラ・ザ・ブッチャーが登場、ジェリー(クラッシャー)・ブラックウェルとのコンビでマリガン&ランザのザ・ブラックジャックスと対戦。

両チーム大流血戦の末、14分51秒、ノーコンテストに終わっています。

ベテランのクラッシャー・リソワスキーは前回に続いてアラビア軍のプレーイング・マネージャー、シーク・アドナン・アル・ケーシーを4分19秒、体固めで降し完勝。

スティーブ・カーン&スタン(スタンリー)・レーン組のザ・ファビュラス・ワンズvsジェシー・ベンチュラ、スティーブ・リーガル組は16分14秒、レーンがリーガルを体固めでファビュラス・ワンズの勝利。

カート・ヘニングとラリー・ズビスコがこのツアー3度目のシングルマッチで激突。これまではカートの1勝1時間切れ引き分けでカート優勢。

16分36秒、ズビスコが反則勝ちを拾い対戦成績を五分にしていますが、フォール勝ちではなく反則であり、後にAWA世界ヘビー級王者となった順番からしてこの時期はカートの方が扱いが上でした。

第1試合では女子プロレスの試合が組まれ、ベルベット・マッキンタイヤー、プリンセス・ビクトリア組がデスピナ・マンタガス、レイ・ラニ・カイ組を破りました。

鶴田は3か月間、AWA世界ヘビー級王者として日本、アメリカ、カナダを又にかけて防衛戦を続けて来ました。これは素晴らしい偉業だと思います。
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