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2017年08月16日22:59

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(123)

78年3月3日、高崎市体育館での藤波辰巳凱旋マッチ、vsマスクド・カナディアン。この試合の映像は2012年に藤波のデビュー40周年を記念して発売されたDVD-BOXにダイジェスト映像が収録されています。

実況は山崎正アナウンサー、解説は桜井さんですが、映像に入る前にナレーションが被せられており、おそらく以前にVHSで発売されたものをそのまま使用したと思われ、マスターテープはない可能性があります。

試合はカナディアンのブレーンバスターを空中で身体を反転させて藤波が滑り降り、カナディアンのヘッドロックをロープに飛ばした藤波が身体を伏せてタックルをかわすと鮮やかな助走なしのドロップキック。

カナディアンは全身コスチュームの為かマスクの目の部分を手で広げるような仕草もみせて明らかに動き辛そう。

素早くカナディアンのバックに回った藤波はフルネルソンから一気にドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)。

レフェリーのミスター高橋がカウント3を入れて11分42秒、藤波が凱旋マッチを勝利で飾りました。

ここで事実誤認があったことがわかりました。この試合、藤波がカナディアンをドラゴンで投げて固めた時に高橋レフェリーが試合をストップした、と認識していましたが、高橋はクイックながらも3つマットを叩いているのが確認出来ます。

1月23日、ニューヨークMSGでのカルロス・ホセ・エストラーダ戦の試合後の勝利者インタビューで藤波は「ドラゴン・スープレックスはカウントと言うよりレフェリーがギブアップ?ギブアップ?と聞いていた」

とのコメントからこの試合もカナディアンが戦意喪失でギブアップしたか、レフェリーの判断で試合をストップしたかのいずれかと思われましたが3カウント決着でした。

しかし、この藤波のインタビューがテレ朝の実況陣の頭にインプットされていたのは間違いないところで、実況の山崎アナは桜井さんに、

「桜井さん、これはギブアップしたということなんでしょうか?」と問いかけしており、桜井さんは、「いや〜、これは完璧な形で決まりましたねぇ。完全に3カウント入っていますよぉ!」

と適当にアナウンサーに合わせることはせず、的確なコメントをしていました。

試合後のインタビューで藤波の「アイ、ネバーギブアップ」発言が出て、藤波は凱旋帰国第1戦で日本のプロレスファンの気持ちを掴むことに成功しました。

日本人は叩き上げが好きなので、最近はこの傾向もかなり減少して来ましたが、全日本プロレスが鶴田、アントン・ヘーシンク、天龍などアマレス、柔道、相撲で輝かしい実績を残した人物を転向させてもブームは起こらず、集客が急増することはありませんでした。

しかし、中卒で日本プロレスに入門し、これといった格闘技のバックボーンを持たない藤波の成功は広い層で支持され、この年ドラゴン・ブームを巻き起こすことになります。

これはおそらく国民性の違いでしょう。
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