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2017年06月08日07:53

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(54)

猪木はウィリエム・ルスカにダブルアーム・スープレックス、弧は小さいが綺麗に決まりフォールの体勢へ、カウント2。

この試合は格闘技戦ながら通常のプロレスの試合ルールでした。

ルスカのパンチはまたもペタン、ペタンというパンチでスピードもなく、頭で考えてから身体が動いている感じでした。

猪木は場外に出てルスカの足を掬って倒しエプロンに足を叩きつける、そう、リングの中と外にあるもの全てを使って闘うのがプロレスなのだ。

桜井さん「ルスカは逃げてからまた攻める、ということをやりませんねぇ、とにかく真っ向からぶつかってますねぇ!」

ルスカの攻めは直線的かつ単調、百戦錬磨の猪木に動きを見切られて翻弄されながらも逃げず、愚直な迄に立ち向かいます。

ルスカは助走なしのドロップキック、しかしこれは猪木に簡単に読まれ自爆、お尻からドスンと落ちるルスカにまたも観客席から失笑が。

猪木はルスカの両足を捉えてリバースのインディアン・デスロック、ロープに逃げるルスカ、猪木はこれを強引にリング中央に引き戻しましたがレフェリーのミスター高橋はルスカのエスケープを有効と見なし、ブレークを命じました。

猪木はスリーパーホールド、試合はワンサイドの展開となりましたが、試合前のルスカの腕ひしぎ逆十字固めの痛みが再発したか、猪木は左腕をかばう動きを見せました。

舟橋アナ「猪木が左腕をかばっています」

桜井さん「猪木君が左腕をかばっていますが、ルスカがねぇ、ダメージが深くなって五分と五分になったんじゃないですかねぇ」

誰の目から見ても猪木のワンサイドゲームとなった試合展開なのに「五分と五分」と言い切る桜井さん、さすがだ!

2月6日の初戦ではレフェリーを務めていた解説の遠藤幸吉氏「お互いにコンディションの勝負ですね」

猪木はエルボー、ダウンしたルスカの両足を抱えると一気に逆エビ固め。腕立てと足を使ってこれをはねのけました。

反動で首から頭をマットに打ち付ける猪木。頭を押さえます。

これは実は猪木の首に相当なダメージを与えています。ルスカがプロレスは素人が故に、逆エビを返すタイミングが普通のプロレスラーと異なり、また苦しかったせいか力任せだった為ルスカの脚力で猪木が逆エビを返された時にタイミングと力を読めずに首からマットに突っ込んでしまいました。

猪木はコブラツイスト、体勢崩れてグラウンドへ。

舟橋アナ「桜井さん、猪木とルスカがフィニッシュにいく時は決め技は何があるでしょうか?」

桜井さん「そうですねぇ、猪木君は卍固め、あるいはバックドロップ、ルスカの方はアキレス腱固め、スリーパーホールドになるんではないでしょうか?」

桜井さんはこの段階に及んでもまだルスカがアキレス腱固めを出してくれるのではと期待しているようでした。

ルスカは猪木のバックに回るとバックドロップ。しかし身体が反れておらず不完全。

今度はお返しに猪木がバックドロップ。猪木はルスカの首を押さえるとコーナーポストの鉄柱へ一撃、場外に落ちるルスカ、セコンドのパット・パターソンがルスカに駆け寄りました。

リングに上がったルスカは額から一筋の流血が…猪木はナックルパンチを連発、ルスカはグロッキー状態で戦意喪失。高橋レフェリーの「まだやれるか!」の問いかけに倒れながら首を横に振るルスカ。

高橋はゴングを要請し21分47秒、レフェリーストップによる猪木の勝利に終わりました。

猪木はカール・ゴッチとの一連の闘いで散々辛酸を舐めさせられた結果僅か6日間だけ手にした実力世界一のチャンピオンベルトをゴッチから贈呈されています。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年06月08日 11:10
     ルスカとヘーシンクとどっちがしょっぱかったですか?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年06月08日 12:51
    > mixiユーザー どちらもしょっぱかったですがルスカの方がバウンサーに裏付けされた喧嘩ファイトの下地があった分上かと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年06月08日 22:24
    ルスカとヘーシンクの差は、「帰るところがなかった者と有った者の差」ではなかったかとも。ヘーシンクはプロレスはいい加減でも、柔道界では如才なく立ち回りしっかりポジションを得ていた。一方で裏街道との縁を断ち切れなかったルスカは柔道界でのポジションを無くし、本人の本意ではなくともプロレスに一定以上の力を注がざるを得なかった・・・それでいて完全にはのめりこめなかったのがルスカの悲劇ではなかったかと。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年06月08日 22:42
    まあそう考えてみると、五輪銅メダリストの栄光を投げうってプロレスラーになりきったアレンの偉さをなおさら感じてしまうのですけどね(^^;)。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年06月08日 22:52
    > mixiユーザー ヘーシンクとルスカの差はいわゆる「属性」の問題ですね。

    ルスカも79年サマー・ファイト・シリーズではマサ齋藤と組んでヒール側に回り、コブラクローもどきのチョーク攻撃を見せていましたがそれしか出来ず一本調子の動き。

    ヒールでも駄目で翌80年の第3回MSGシリーズでは日本側に組み入れられてテレビ生中継の刈谷大会では負傷欠場の猪木に代わってメインの6人タッグに出ましたが、試合の流れについていけませんでした。

    但し94年の平成維震軍旗揚げ戦の後藤達戦や95年の猪木カウントダウンを見ると、やっぱり真の強者であることは間違いないと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年06月08日 23:06
    > mixiユーザー アレンが一番真摯にプロレスに取り組んだんじゃないですかね。新日道場に住み込んで1から鍛え直しましたから。

    その後外国人側から出場した際も80年の新春黄金から毎シリーズ連続参戦という画期的なことをやってのけました。

    同じ柔道出身の坂口もアレンにはシンパシーを感じていたようで北米シングル、タッグに何回も挑戦させてメインイベンターに持ち上げていましたし、

    猪木に至っては辺境の地であるドバイ、パキスタン、フィリピン、イタリアには必ず連れて行ってシングルマッチを組んでいます。

    日本ではハンセン、シン、ブッチャー、ブロディのパートナーとして引き立て役に徹していい仕事していました。その辺りの柔軟性でWWFでもトップにいけたと思います。

mixiユーザー

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