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2017年03月21日19:40

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ジャンボ鶴田怪物伝説(360)

83年悼尾を飾る暮れの祭典、世界最強タッグ決定リーグ戦は以前にも書きましたように、77年の世界オープン・タッグ選手権から数えて6回連続開催された後楽園ホールではなく、11月25日、大阪府立体育会館で開幕。

参加チームも大幅に変わりました。

8月31日、蔵前国技館でテリー・ファンクが引退した為やはり77年のオープン・タッグ選手権から6年連続参戦していたザ・ファンクスが解体。

兄のドリー・ファンク・ジュニアが馬場とタッグを組んだことで、これも6年連続参戦の馬場、鶴田組の師弟コンビも解体となり、鶴田は天龍との鶴龍コンビで参加。

参加チームは2年連続参加の4月に行われた世界最強タッグリマッチ優勝チーム、大本命のスタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ組の超獣コンビ、馬場、ドリー組、鶴田、天龍組。

タイガー・ジェット・シン、上田馬之助組、ミル・マスカラス、ドスカラス組のマスカラス・ブラザーズ、初来日となるバリー・ウインダム、ロン・フラー組、アジア・タッグ王者チームの阿修羅・原、マイティ井上組、ザ・モンゴリアン、鶴見五郎組の8チーム。

また、12月10日、愛知県体育館から最終戦の12月12日、蔵前国技館までNWA世界ヘビー級王者のリック・フレアーとザ・グレート・カブキが特別参加することが追加発表されています。

フレアーは11月24日、ノースカロライナ州グリーンズボロ・コロシアムで行われたジム・クロケット派のビッグマッチ「スターケード」のメインイベントでケージ(金網)マッチでハーリー・レイスのNWA世界ヘビー級王座に挑戦。

特別レフェリーはジン・キニスキーが務めました。

両者流血の試合となりレイスは得意のニースタンプの連発からブレーンバスター(バーディカル・スープレックス)、ダイビング・ヘッドバット。

フレアーも珍しいダブルアーム・スープレックスを見せて反撃、ニークラッシャーからの足4の字固めの体勢に入るもこれはレイスが顔面かきむしりでカット。

試合は壮絶なるタフマッチ、一般的にアメリカのケージマッチはエスケープルールが採用されることが多いですが、今回はフォール、ギブアップの通常のプロレスルールでも決着がつきます。

試合は17分15秒、フレアーが滞空時間の長いブレーンバスターからレイスを体固めに決めて3カウント。

6月10日、ミズーリ州セントルイス・キール・オーデトリアムでレイスに2-1で敗れ王座転落して以来5か月ぶりに王座奪回に成功、第64代NWA世界ヘビー級王者に返り咲きました。

第7次戴冠だったレイス政権は5か月の短命に終わっており、NWAはフレアー時代が定着しています。

この日行われたスターケードは「スター」と「アーケード」を重ね合わせた造語でスター選手をアーケードを歩くが如く沢山観ることが出来る、ということを意味し、以降、クロケットプロの秋のビッグマッチとして毎年開催されることになりました。

88年暮れに、ビンス・マクマホン率いるWWFの全米制圧の前に、NWA最後の砦として立ちはだかっていたクロケットでしたが、ついにビンスの前に白旗をあげることになりました。

全米ケーブルテレビ王と言われた米TBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム)のオーナーであるテッド・ターナーに身売り。

実質的にはクロケットのみとなっていたNWAをWCWに名称変更し、90年12月にはジム・ハード社長、エリック・ビショフ副社長が来日して全日本のライバル団体である新日本プロレスと業務提携の契約に調印しています。

91年3月21日、新日本とWCW提携後初のビッグマッチとなった東京ドーム大会は「スターケードIN闘強導夢」とネーミングされています。

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