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2016年11月26日16:25

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猪木とビンス(408)

84年12月5日、大阪府立体育会館で第5回MSGタッグ・リーグ戦優勝決定戦が行われ(第20戦、テレビ収録)、超満員8900人発表の観客を動員しました。

リーグ戦第1位の23点のスーパー・バイオレンスコンビ、ディック・マードック、アドリアン・アドニス組と第2位22.5点の猪木、藤波組の対戦。

試合はマードック、アドニス組のペースで進められ、ハイジャック式パイルドライバー、スカイハイ・ラリアットが猪木、藤波に炸裂。

マードックが藤波にカーフ・ブランディング、藤波もアドニスにコブラツイストを決めて猪木にタッチ。試合は30分を超す熱戦になりました。

藤波がアドニスに雪崩式ブレーンバスター、猪木は延髄斬りから卍固め。33分31秒、アドニスはついにギブアップ。猪木、藤波組が初優勝を飾っています。

猪木の身から出た錆とは言え、この1年に多数の選手、フロント、スタッフに去られ、苦しい思いをした分価値のある優勝だったと思います。

セミは木村健吾、星野勘太郎組vsストロング・マシン1&2号で1号が星野を体固め。

シリーズ最終戦、第21戦は12月6日、広島県立体育館大会(観衆6000人、テレビ収録)はスペシャルマッチ枠。

メインイベントは猪木と宿敵アンドレ・ザ・ジャイアントが限定タッグを結成してストロング・マシン1&2号と対戦しました。

猪木がヒール外国人とタッグを組むというのは非常に珍しく、ボーナストラックマッチ的な試合となりました。

最初はタッチワークもぎこちなかったですが、最後は連携が上手くいき、13分37秒、アンドレが2号をヒッププッシュから体固め。

猪木、アンドレ組が勝利を収めました。最後に猪木が勝利の「ダーッ!」をやった時はアンドレは加わりませんでしたが、ワンテンポ遅れて野太い声で叫びながら手を上げ、その微妙な噛み合わなさが面白く、そのユーモラスなシーンに観客は大喜びでした。さすがに超一流のプロレスラー同士のタッグでした。

メイン終了後は新日本プロレスでは珍しいスーパー・ヘビー級バトルロイヤル(11人参加)が行われ、アンドレがマードックをオーバー・ザ・トップロープで破り優勝。タッグ・リーグ戦は予選敗退となった大巨人は最終戦では主役となりました。

セミファイナルは藤波とマードックがシングルで対戦し両者リングアウト。お約束のお尻ペロリもありました。

全21戦、1日のオフもなかったのは83年のIWGPの全28戦休みなし以来であり、日程は選手大量離脱前から決められていたとは言え、この時点での新日本プロレスの興行人気はまだまだ根強いものがありました。
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