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2016年11月18日19:33

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猪木とビンス(400)

開幕戦の2日前に参加が発表されていたダイナマイト・キッドとデービーボーイ・スミスが全日本プロレスに移籍するという前代未聞の事件が起きた第5回MSGタッグ・リーグ戦は84年11月16日、川崎市体育館で開幕しました。

参加チームは猪木、藤波組、坂口、木村健吾組、ハルク・ホーガン、ワイルド・サモアン組、アンドレ・ザ・ジャイアント、ジェリー・モロー組、前年度準優勝チームのディック・マードック、アドリアン・アドニス組、タイガー戸口、ケリー・ブラウン組、ストロング・マシン1&2号の7チームが参加。

これまで第1回(80年)が9、第2回(81年)が10、第3回(82年)が8、第4回(83年)が9というチーム数であり過去最低のチーム数。

元々新日本プロレスは全日本プロレスに比べてタッグ・リーグ戦の運営が下手であり、チーム編成もよく吟味されていない為、途中帰国や棄権が多かったですが、頭数だけは全日本に負けていませんでした。

しかし、選手大量離脱のあったこの年は質量共にスケールダウン。キッド、スミス組も参加する11月22日、松戸市運動公園体育館で開幕する世界最強タッグ決定リーグ戦の発表メンバーに比べて見劣りは否めませんでした。

WWF世界ヘビー級王者のホーガンとアンドレが同時参加したことがせめてもの救いと言えたのでしたが…。

猪木、藤波組は3年ぶり2度目のエントリー。前回81年ではスタン・ハンセン、マードック組のテキサス・ロングホーンズを決勝進出者決定戦で破りましたが、決勝でアンドレ、レネ・グレイ組に敗れ準優勝。

この年は新日本プロレス最後の砦であり、絶対に優勝しなければならない立場にいました。

もう一つの師弟コンビ坂口、木村健組は第2回、第4回に次いで最多エントリーの3回目の出場。例年木村健が取られる試合が多いですが、選手層が薄くなった新日本では木村健もジョバーに甘んじている訳にはいかず。

ホーガンはサモアンと組んでの出場で8月のブラディ・ファイト・シリーズへの来日をキャンセルしているところからIWGP以来5か月ぶりの試合参戦。サモアンは3月のビッグ・ファイト・シリーズ第1弾以来8か月ぶり2度目の来日。

アンドレもIWGP以来となりましたが、この年全日本の最強タッグの馬場のパートナーが「ミステリアス・パートナー」として伏せられていました。

この時、馬場が新日本潰しの為にアンドレを引き抜いてパートナーにするのでは?という噂がまことしやかに流されており、ちゃんと新日本に来日したアンドレの姿を見て安心した新日本ファンは多かったです。

ビンス・シニアの時代であればアンドレの全日本行きはまず「絶対に」ない、と言っていいですがビンスに代替わりしたら何が起きても実際におかしくなく、アンドレが一本釣りされてしまうのではないか、という心配はありました。

アンドレのパートナーには国際プロレス時代に接点のあったモロー(ブラディ・ファイト・シリーズ以来2か月ぶりの来日)が選ばれました。

アンドレのパートナーと言えば第4回のスウェード・ハンセンを除いて第1回のザ・ハングマン(ネイル・グアイ)、第2、3回のグレイはフレンチカナディアンであり、アンドレと「フランス語でコミュニケーションが図れる」というギミックが重要なポイントでした。アンドレがWWWFと契約して新日本に来出した際、フランス系だったフランク・バロアがマネージャーに付き、何やらアンドレと「フランス語て」指示を出していたのを覚えておられる方は多いでしょう。

モローはフランス領マルチニーク島出身ということで条件はクリアしていました。

外国人チームの中でも抜群の安定感を誇るWWF世界タッグ王者チーム、マードック、アドニス組は2年連続のエントリー。前年は首位だったアンドレ、SWハンセン組との公式戦でハイジャック式パイルドライバーでSWハンセンを負傷させ棄権に追い込み、決勝進出。猪木、ホーガン組に敗れ準優勝となっているだけに今年はWWF世界タッグ王者チームの名にかけて是が非でも優勝したいところでした。

戸口、Kブラウン組は正直員数合わせのチームでした。戸口はキラー・カーンとのタッグで3年連続出場(エントリー回数では坂口、木村健組とタイ)していましたがカーンのジャパンプロレス移籍でパートナーを失いました。

Kブラウンは初来日ですが前年83年12月19日、カナダ・バンクーバーのアグロドームで猪木と対戦して反則負けを喫しており、テレビ中継がありファンに認知されていました。

ストロング・マシンズは新日本初登場から3シリーズ目で冬の本場所に初来エントリー、優勝云々よりいかに優勝戦線を引っ掻き回すかが注目されました。

この7チームにより○フォール、ギブアップ勝ち5点、☆反則、◇リングアウト、□不戦勝各4点、△あらゆる引き分け2.5点、●★◆■あらゆる負け0点で争われ、上位2チームが12月5日、大阪府立体育会館で優勝決定戦を行うことになります。
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