84年10月26日は安城市体育館でのシリーズ最終戦を前にしたテレビ生中継。(観衆3300人発表)
メインイベントは猪木とマスクド・スーパースターのシングルマッチ。最終戦の11月1日、東京体育館ではストロング・マシン2号との一騎討ちが決まっている猪木は好調な動きを見せ9分1秒、延髄斬りからの卍固めでスーパースターをギブアップさせました。
しかし、勝ったのもつかの間、いきなり背後からストロング・マシン1&2号が乱入、2人がかりで猪木をコーナーに逆さ吊りにするとストンピングの嵐。
藤波、木村健吾が猪木を救出に駆けつけるとサッと引き上げる狡猾ぶりを見せました。
そのマシンズはセミファイナルで藤波、木村健組との対戦。場外で1号が木村健を羽交い絞め、そこへ2号がトップロープからダイビングしてのラリアット。
木村健は場外でダウンしマシンズがリングアウト勝ちを飾りました。マシンズは一足飛びにジョバー相手のトライアウト的試合から、トップクラスとの対戦が組まれ、結果を出しています。
セミ前はザ・コブラとヒロ斉藤のシングル戦。H斉藤はいきなりコブラを場外に落とすとトペの奇襲。コブラもミサイルキックで反撃しましたが、最後は場外乱闘となり、フェンスアウトによりコブラの反則勝ち。
この戦いから日本におけるコブラとH斉藤のライバルストーリーが幕を明けることになりました。
10月30日は岐阜産業会館でのテレビ収録。(観衆5300人超満員発表)長州達維新軍他、選手の大量離脱があり、観客動員に苦戦した新日本プロレスは、このシリーズ、テレビマッチでも満員マークは付きませんでした。
しかし、東海地区の辣腕プロモーター、富野徹三氏の共同企画が主催する岐阜大会は久しぶりにぎっしりと入り、面目躍如といったところです。
メインはストロング・マシン1&2号がついに猪木、藤波組と対戦。マシンズは外国人勢を押さえてヒールサイドの主役となりました。この日新たにマシンマスクを被った第3のマシンがリングサイドに出現。
試合はマシンズが猪木、藤波組と互角の攻防を見せ、最後はフェンスアウトにより猪木、藤波組の反則勝ち。
セミは安城に次いでコブラとH斉藤が対戦。またもコブラが反則勝ちとなっています。
長州達のジャパンプロレス移籍でその去就が注目されていたマサ齋藤ですが、10月29日に成田空港に到着。
出迎えたのは長州でした。M齋藤は翌30日、ジャパンプロレスへの入団を発表、これでジャパンは所属選手13人となりUWFよりも大所帯での船出となった訳です。
長州に請われて長年継続参戦していた新日本プロレスに背を向けてジャパン入りしたM齋藤は、66年の東京プロレス旗揚げ時からの猪木との繋がり、坂口との明大同期の桜の絆を「一端は」断ち切ることになる訳です。
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