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2016年11月08日05:43

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猪木とビンス(393)

84年10月19日は新潟・上越市リージョンプラザ・インドアスタジアムからのテレビ生中継。(観衆4300人)

シリーズ開幕戦から猛威を振るうストロング・マシン1&2号が前週の久留米でのセミファイナル出場からテレビマッチのメインイベントに昇格。ヒールサイドとして凱旋帰国のヒロ斉藤を加えたトリオで猪木、木村健吾、星野勘太郎組と対戦。

試合は星野が捕まり、マシン1号が鮮やかな延髄斬りを見せれば、H斉藤もフォームの美しいジャーマンを決めていきます。

満を持して猪木が登場、マシン2号に延髄斬りを決めましたが、これはフィニッシュとは成らず、試合は場外乱闘となりマネージャーのショーグン・KYワカマツも乱入し、5分9秒、猪木組の反則勝ち。猪木は場外で額を割られて流血という屈辱を味わいました。

マシンズとH斉藤が維新軍と同じレベルの試合が出来たか、と言えば正直まだまだでしたが、マシン1号とH斉藤の動きは早くて巧く場数を踏めば十分いける感じはしました。

セミファイナルはこのシリーズこの日とシリーズ最終戦の11月1日、東京体育館の2回、NWA世界ジュニア・ヘビー級王座を賭けて対戦するザ・コブラとブラック・タイガーのタイトル戦の初戦。

ベテランのBタイガーがコブラを圧倒、カナディアン・バックブリーカーでコブラの背骨をグイグイと絞り上げれば、コブラもクロスボディで反撃。

最後は13分59秒、コブラが後方高角度回転式のウラカンラナでカウント3が入りました。(コブラがBタイガーの足を押さえていなかった為決まり手は体固め、90年代に流行したフランケン・シュタイナーに似ている)

コブラは4度目の防衛に成功しています。前年11月3日に蔵前国技館でデービーボーイ・スミスを破って王座に就いて以来、3度の防衛(小林邦昭、ダイナマイト・キッド、小林)がいずれも引き分けでしたので、ついにフォール勝ちで防衛を果たした訳ですが内容は押され気味でした。

最終戦の東京体育館でWWFインターナショナル・ヘビー級王座を賭けて対戦が決まっている藤波とカウボーイ・ボブ・オートンが前哨戦で対戦し両者リングアウトの引き分けに終わっています。

同じ10月19日にはUWFの浦田昇社長が反社会的勢力の人物を使ってスーパー・タイガーこと佐山聡の私的マネージャーを務めていたショウジ・コンチャ(曽川昌司)を恐喝したとして逮捕された、という衝撃的なニュースが入っています。

UWFの先シリーズであるビクトリー・ウィークスにSタイガーが契約選手として参戦する際にコンチャと絶縁した、というのは以前に書いた通りですが、その際、浦田社長が関与し暴力団を使ってコンチャを脅して縁を切らせられた、とコンチャが警察に被害届を出したものでした。

事実は不明な部分もありますが、コンチャが佐山と絶縁する時に浦田社長が書かせたとされる「誓約書」が証拠になったようです。

実際はコンチャと別の人物との間で起きた商売上のトラブルに暴力団が関与し、佐山と絶縁させられ金蔓を失ったコンチャが浦田社長を逆怨みして訴えに及んだものと思われ、浦田社長は保釈されましたが実刑判決をくらい執行猶予になっています。しかし、いずれにしてもプロレス団体の代表が逮捕された、というのは初めての事件であり(力道山が傷害事件を何度となく犯して警察のご厄介になったことは除外)、イメージダウンは大きくUWFは大きな痛手を被りました。

UWFはストロング・ウィークス最終戦の10月25日の福島市体育館まで無事シリーズを乗り切りました。

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