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2016年11月05日07:19

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猪木とビンス(390)

選手の大量離脱で大ダメージを被った新日本プロレスは84年10月5日、越谷市体育館で闘魂シリーズの開幕戦を行っています。

マスクド・スーパースター、カウボーイ・ボブ・オートン、バッドニュース・アレン、ブライアン・ブレアー、ブラック・タイガー(ローラーボール・マーク・ロコ)、ブレット・ハートの外国人選手がシリーズ全戦参加。

スーパースターは5月のIWGP以来4か月ぶりの来日。IWGPでは実力的に劣らないディック・マードック、アドリアン・アドニスより、下位に甘んじてしまい、今回はエース格として巻き返しを狙っての来日。

ですが、素顔のビリー・クラッシャーとして8月のパキスタン遠征に参加し猪木、藤波らと激闘を展開したばかりでした。

オートンは前年83年3月のビッグ・ファイト・シリーズ第1弾以来1年7か月ぶりの来日。

前回の来日では、アドニスとのマンハッタン・コンビを結成しての登場で、2人がかりによるハイジャック式パイルドライバー、オートンがバックドロップの体制に担ぎ上げてアドニスがトップロープからラリアットを見舞い、そのままオートンが後方に倒れる、というスカイハイ・ラリアットなど斬新な合体殺法を披露してファンの注目度は急上昇しました。

しかし、九州巡業の夜の街でオートンと一緒に遊びに出ていた素行不良で知られるクリス・アダムスが一般人相手に傷害事件を起こし、それを止めようとしなかったオートンもアダムスと一緒に途中帰国させられ、来日がしばらく途絶えていました。

アドニス、オートン組が実際に活躍したのは僅か3週間という短さで、アドニスは次回の来日からマードックにパートナーを変えていますが、マンハッタンコンビのインパクトは大きく、維新軍も合体技をパクりました。

アレンはサマー・ファイト・シリーズ以来2か月ぶりの来日。アレンもパキスタン遠征に参加しています。

ブレアーは前年の闘魂シリーズ以来1年ぶりの新日本マット参戦。ブラック・タイガーとブレット・ハートは1月の新春黄金シリーズ以来8か月ぶりの来日。共にWWFジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦では成績不振に終わっています。

特にブラックはライバルだったタイガーマスクがいなくなってからは精彩を欠いてしまいました。

スーパースター、オートン、ブレアーについてはWWFからのブッキングでした。

他には前シリーズに出現したストロング・マシン1&2号がヒールサイドから参加、日本陣営ではザ・コブラ、ヘビー級も手薄になっており、タイガー戸口が本隊側として出場、また、カナダ・カルガリーで修行をしていた高野俊二が帰国して参戦しています。

開幕戦のメインイベントは猪木、藤波、木村健吾組vsスーパースター、オートン、ブレアー組で猪木が延髄斬りからブレアーを体固め。

マシン1&2号はコブラ、星野勘太郎組と対戦、2号がまたもトップロープ超えのノータッチトペを見せて観客席からは大きなどよめきが起きています。

試合は1号が星野をマシン・ラリアットから片エビ固め。

高野俊はブレットにリングアウト勝ちを収めています。

中堅・若手がゴッソリと抜けたことでこの日の第1試合では武藤敬司(当時21歳)と蝶野正洋(当時21歳)新人同士によるデビュー戦が組まれ、武藤が8分27秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち。柔道をベースにしていた武藤はデビュー当時から非凡なものを持っていました。

先のブラディ・ファイト・シリーズから韓国人留学生の金秀洪も前座で試合に出場していましたが、一気に選手層が薄くなった感は否めませんでした。
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