mixiユーザー(id:21258650)

2016年06月22日22:37

734 view

猪木とビンス(314)

84年新春黄金シリーズ2月8日は碧南市立臨海体育館でのテレビ収録マッチ。

前日の蔵前国技館で札幌で藤原喜明の鉄パイプ攻撃を受けた傷口がハルク・ホーガンのパンチ攻撃で再び開いてしまい出血を見せた長州は欠場しました。

メインイベントは猪木、前田日明、木村健吾組がホーガン、アイアン・マイク・シャープ、ブレット・ハート組と対戦、猪木が延髄斬りからハートを体固めに決めて勝利。

猪木とのタッグを拒否し続ける藤波はザ・コブラと組んでダイナマイト・キッド、デービーボーイ・スミス組との対戦、この4人の中ではヘビー級の藤波がスミスを体固め。

碧南大会は蔵前大会を2週に分けて放送した為、メインのみ放送されました。

シリーズ最終戦は2月9日、大阪府立体育会館大会、札幌、蔵前と続いた藤原と維新軍の血の抗争の熱は大阪に繋がり9000人(超満員)発表の観客を動員。やはり大阪の新日ファンは遺恨試合を好んでいました。

メインイベントは猪木、前田、藤原組vs長州、アニマル浜口、谷津嘉章組。

額に包帯を巻いて入場してきた長州はいきなり藤原を襲撃、合体連係で維新軍は藤原を集中攻撃。藤原は早くも額から流血。

藤原も血しぶきをあげての一本足頭突きを長州に見舞い反撃、猪木もアリキック等で援護射撃、長州が入って猪木にサソリ固めを見せると前田と藤原がすかさずカット。

維新軍の狙いはやはり藤原でコーナーに藤原を詰めた維新軍は3人がかりで藤原の額を攻撃。10分12秒、試合権利のあった谷津が藤原にレフェリーストップ勝ち。因縁の抗争は維新軍に軍配が上がりました。

セミファイナルは異色のシングルマッチ、ホーガンvsR木村の一戦。

両者は前年5月12日、浜松市体育館でのIWGP決勝リーグ戦で対戦、6分25秒、ホーガンがエプロンカウントアウト勝ちを収めておりR木村にはリベンジマッチとなった訳です。

新WWF世界ヘビー級王者となったホーガンの為に新日本はR木村を噛ませ犬にするかと危惧されましたが、元国際のエースの意地を見せました。

R木村はホーガンに得意の逆エビ、グイグイと絞り上げていきます。この辺りはIWA世界ヘビー級王者時代を彷彿とさせる動きでした。

ホーガンはアトミック・ドロップで反撃、ロープに飛んでのカウンターのアックスボンバー、勝負あったと思いきや、R木村はリング下にエスケープして場外へ。

ホーガンもR木村を追って場外へ。しかしここで椅子を持ち出したR木村は椅子でホーガンの喉を一撃、さらに勢い余ってホーガンをフェンス越しに投げ捨ててしまい、8分27秒に反則負けとなっています。

R木村はヒールとしての面目を保ちました。シリーズ終了後に予定されていたかつての国際プロレス時代の後輩にあたる大磯武の招聘によるフィリピン遠征に参加しなかった為、これがR木村の新日本ラストマッチとなった訳です。

セミ前には小林邦昭がザ・コブラに挑戦したNWA世界ジュニア・ヘビー級選手権試合が行われました。

WWFジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦では成績不振で優勝戦線に食い込むことが出来なかった小林邦はゴング前からラリアットの奇襲、コブラのマスク狙いでいきましたがコブラも卍固めを見せて反撃。

最後場外戦となり小林が場外で放ったバックドロップで両者フェンスを超えてしまい14分31秒、両者フェンスアウトの引き分けとなりコブラが初防衛に成功しています。

他にテレビ放送されなかったアンダーカードにも興味深い組み合わせがありました。

藤波、木村健吾組vsバッドニュース・アレン、シャープ組は藤波とアレンが両者リングアウト、

高田伸彦はブラック・タイガーと組んでキッド、スミス組と対戦、キッドが高田を片エビ固めに決めています。新日本は高田を売り出しにかかりました。

一方、第2試合で木戸修と組んで星野勘太郎、栗栖正伸組に敗れた若手の山崎一夫はこの試合を最後に新日本を退団、佐山聡の主宰するタイガージムのインストラクターに転身。

また79年3月にデビューし83年1月1日、後楽園ホールでの高田伸彦戦(15分時間切れ引き分け)を最後に姿を消していた仲野信市は佐川急便のセールスドライバーになっていましたがこのシリーズに再入門をしています。佐川急便時代に20歳で結婚し子供も生まれていました。
5 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年06月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

最近の日記