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2016年06月17日11:25

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猪木とビンス(310)

新日本プロレス84年新春黄金シリーズ1月20日は福岡・柳川市民体育館のテレビ生中継。

メインイベントは猪木、藤波組vsラッシャー木村、バッドニュース・アレン組。

1月6日、後楽園ホールでアブドーラ・ザ・ブッチャーと仲間割れしたアレンはR木村と共闘。

R木村も前年83年9月21日、大阪府立体育会館での猪木戦で鉄柱攻撃、ナックルパート、顔面蹴りを受け僅か5分9秒でKO負け、そのダメージと腰の負傷からシリーズ残り2戦を欠場。

この時はセコンドに寺西勇がいましたが、寺西も小林邦昭と共闘して維新軍の一員となり、R木村は完全に孤立。

その後R木村は10月にカナダ・カルガリーへ遠征していますが、この時期に「猪木へのラブレター」なる著書を上梓、ヒールながら人の良い一面を見せています。

カルガリーで抗争相手だったアレンの空手チョップを喉元に喰らったR木村は声帯を痛め、かつては国際プロレスの新年会などで得意の「相撲甚句」を披露する美声の持ち主でしたが、これによりハスキーボイスとなってしまいました。

ブッチャーとアレンが仲間割れした後はアレンとタッグを組む機会が多かったです。

この試合はブッチャーが乱入してアレンを襲撃、R木村もアレンに加勢してブッチャーに攻撃を加え、混沌としたさ中、長州、谷津嘉章、アニマル浜口の維新軍も乱入して猪木、藤波組に攻撃を加え6分46秒にノーコンテストとなりました。

セミファイナルはジュニアスペシャル・タッグマッチ。ザ・コブラ、ブラック・タイガー組がダイナマイト・キッド、デービーボーイ・スミス組と対戦。

このシリーズ元気がなかったブラック・タイガーがキッドのダイビング・ヘッドバットの前にフォール負けを喫しています。

タイガーマスクの3大ライバル(他にキッド、小林邦)と言われたブラックでしたが徐々に精彩を欠いていきました。

長州、浜口組はバディ・ローズ、ブレット・ハート組との一戦で長州がローズにリキラリアットから体固めで好調ぶりを見せつけました。

ブッチャーはこの日、木村健吾を破っていますが、テレビ中継の前に試合が終わってしまい、明らかな冷遇を受けていました。

ブッチャーが新日本に移籍した翌年の82年1月あたりから、タイガーマスクブームで子供の視聴者が急激に増加し、「太陽にほえろ!」(日本テレビ)、「三年B組金八先生」(TBS)を向こうに張って平均20%超えをしていたワールドプロレスリングはテレビ朝日の看板番組であり、ブッチャーの流血試合をテレ朝の上層部が嫌っていたのもブッチャーにとっては不運でした。

1月27日、愛知県体育館のテレビ生中継は実に15000人(超満員)の発表。

同会場の15000人発表は前年6月1日のIWGP以来(猪木、前田日明組vsハルク・ホーガン、ビッグ・ジョン・スタッド組、アンドレ・ザ・ジャイアントvsキラー・カーンの公式戦)以来のこと。

大相撲仕様でも8000人が定員とされる愛知県体育館に倍近い15000人は無理がありますがテレビで見る限り客席はギッシリ満員となっていました。

タイトルマッチのない通常のテレビマッチで15000人発表はまだまだ新日本人気衰えずをこの時は感じましたが…。

先ずWWFジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦はコブラとキッドが対戦。

コブラはどうしてもタイガーマスクと比較されてしまい、キッドに人気が集中しました。

しかし試合は13分1秒、一瞬の前方高角度回転エビ固めでコブラが逆転のフォール勝ち、貴重な5点を獲得。

セミファイナルは仲間割れしたブッチャーとアレンが一騎討ち。

アレンがビール瓶を持ち出してブッチャーの額を攻撃し僅か1分15秒、アレンの反則負けとなり内容は不完全燃焼に終わりました。
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