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2016年06月06日21:56

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猪木とビンス(306)

新日本プロレスにとっては激動の1年となった84年は1月1日、新春黄金シリーズ開幕戦の元日興行からスタートしました。

元日興行は82年から3年連続開催となります。

バッドニュース・アレン、ダイナマイト・キッド、デービーボーイ・スミス、ブレット・ハート、ブラック・タイガー、ベビー・フェイスの外国人がシリーズ全戦参加。

開幕戦から1月7日、松戸市運動公園体育館までダスティ・ローデス、開幕戦から1月27日、愛知県体育館までアブドーラ・ザ・ブッチャー、開幕戦から1月28日、藤岡市民体育館までバディ・ローズ、1月27日愛知県体育館から最終戦2月9日、大阪府立体育会館までハルク・ホーガン、アイアン・マイク・シャープが、それぞれ特別参加しています。

また、前年83年9月21日、大阪府立体育会館での猪木戦で鉄拳制裁と顔面蹴りでKO負けした後腰痛で欠場していた(カナダ・カルガリーに遠征していた)ラッシャー木村が復帰を果たしています。

木村は髪の毛を五分刈りに短くカットし口と顎に髭を蓄えての参戦で見た感じもヒールぽくなりました。

維新軍団はキラー・カーン、タイガー戸口がアメリカに戻っています。

このシリーズの大きな柱はタイガーマスクの引退で空位になったWWFジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦でした。

キッド、スミス、ブレット、Bタイガー、Bフェイスの外国人勢に加え、ザ・コブラ、維新軍から小林邦昭、寺西勇、そしてデビュー4年目の高田伸彦が抜擢されてエントリー、9人による総当たりリーグ戦で優勝が争われ優勝決定戦は2月7日、蔵前国技館で1位と2位が対戦することになりました。

現在のベストオブ・ザ・スーパージュニアのルーツと言えるのがこのリーグ戦です。

アレンは前年8月のブラディ・ファイト・シリーズ以来4か月ぶりの来日。

キッドは前年4月のビッグ・ファイト・シリーズ第2弾以来9か月ぶりの参戦、スミスは前年11月3日、蔵前国技館にマスクマン、ザ・バンピートとしてコブラとのNWA世界ジュニア・ヘビー級王座決定戦にワンマッチだけ出場。試合前に自らマスクを脱いで正体を明かし、素顔のスミスとして試合をし、1試合のみで日本のファンの支持を得て2か月ぶり2度目の来日。

ブレットは82年7月のサマー・ファイト・シリーズ以来1年5か月ぶりの来日、ブラック・タイガー(ローラーボール・マーク・ロコ)は前年の新春黄金シリーズ以来約1年ぶりの来日。

メキシコUWAより飛来のベビー・フェイスは82年新春黄金シリーズ以来約2年ぶりの来日。

スミスを除いたジュニア勢はタイガーマスク引退以降はいずれも新日本プロレスへの来日は初めてでいずれもタイガーマスクとの名勝負で高い評価を得ていた選手だけにタイガーマスク不在の新日本のリングでどのような立ち位置になるか注目されました。

ローデスは全米の売れっ子であり83年は来日がなく、82年3月の第5回MSGシリーズ終盤戦に特別参加して以来、1年9か月ぶりの来日、新間寿営業本部長の退職、ビンス・マクマホン・シニアの体調不良によりビンスがWWFの実権を握り、新日本とWWFの関係も微妙なものになっていただけにローデスの来日は朗報でした。

ブッチャーは前年7月のサマー・ファイト・シリーズ以来半年ぶりの来日、結局全日本プロレスから引き抜かれた時に新日本から呈示された年間3シリーズ以上、15週以上招聘するという約束は反古にされました。

前回は猪木欠場中でディック・マードックとの抗争が見せ場であり日本人選手とのストーリーラインはなく、完全に脇役に追いやられた感は否めません。

ローズは前年4月のビッグ・ファイト・シリーズ第2弾以来9か月ぶりの来日、元々ローデスとリック・フレアーをかけあわせたようなキャラクターであり今回は元祖ローデスとのタッグ結成が期待されていました。

ホーガンは2シリーズ連続参戦、来日前の1月23日、ニューヨーク・MSGではアイアン・シークのWWFヘビー級王座挑戦が決定しており、王座獲得は確実視されていただけに先に書いた新日本とWWFの微妙な関係が今後に与える影響は大きくなると予想されました。

シャープは79年4月に全日本にマイク・シャープ・ジュニアとして初来日して以来4年9か月ぶり来日で新日本へは初参戦、WWF入りし新日本へランクアップしての来日となりました。
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