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2016年03月19日18:13

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ジャンボ鶴田怪物伝説(248)

全日本プロレスが総力を結集した創立10周年記念ジャイアント・シリーズは10月2日、後楽園ホールで開幕。

開幕戦では天龍源一郎と阿修羅・原が初の一騎討ちを行い両者リングアウトの引き分け。この試合での原の試合ぶりを馬場が気に入り、全日本への入団が決まりました。

このシリーズは最初からタイトルマッチのオンパレードでノーテレビでも地方でも数多くのタイトル戦が組まれました。

10月3日、富山市体育館ではブルーザー・ブロディが馬場のPWFヘビー級王座に挑戦。1-1から両者リングアウトで馬場が9度目の防衛。

10月6日、仙台・宮城県スポーツセンターからNWA世界ヘビー級王者リック・フレアーが登場。この日は天龍が初挑戦し2-1でフレアーが勝利。

馬場、鶴田組はブロディ、ジミー・スヌーカ組と1-1から両チームリングアウトでインターナショナル・タッグ王座10度目の防衛。

この日のセミ前に組まれたドリーとテリーのザ・ファンクスvs上田馬之助、バック・ロブレイ組はドリーがロブレイを後方回転エビ固めに丸め込んで勝利を飾りましたが試合後9日の蔵前国技館でドリーとインターナショナル・ヘビー級王座を賭けて対戦するブロディが乱入。

そこへドリーと一緒に来日していた長男のディンク君(当時15歳)が父のピンチを助けるべくリング上へ。これに怒ったブロディはディンク君にキングコング・ニードロップ一閃!

ディンク君は血ヘドを吐いて倒れ、顔面は死人のように蒼白になっています。もちろんアングルかと思われますが今なら地上波では放送出来ないでしょう。

10月7日、横浜文化体育館ではテリーがフレアーのNWA世界ヘビー級王座に挑戦し1-1から両者リングアウトの引き分け。

この日からブルーノ・サンマルチノが参戦しこの日はMSGでWWWFヘビー級王座を賭けて対戦したブロディとシングルマッチを行い2分43秒に両者リングアウト。

10月9日、蔵前国技館大会は13000人(超満員)発表の観客を動員。

しかし前日の8日、新日本プロレスが蔵前大会をぶつけて来て興行戦争となりました。新日本は猪木vsラッシャー木村を初めとする国際プロレスとの対抗戦で超満員の観客を集め、発表は同じ13000人でした。私は両日共会場で観戦していましたが、新日本は立錘の余地もない超満員だったのに比べ全日本はやや空席がありこの時は新日本に軍配が上がっています。

この日は4大スペシャルマッチが組まれました。

まず国際より移籍のマイティ井上がミル・マスカラスのIWA世界ヘビー級王座に挑戦。マスカラスがダイビング・ボディアタックでフォール勝ち。

次いで因縁のドリーvsブロディのインターナショナル・ヘビー級戦はドリーがブロディが持ってきたチェーンを奪って攻撃。静止に入ったレフェリーのジョー樋口にも攻撃を加えて反則負け。PWFルールによりベルト移動となりブロディが第11代王者になっています。

鶴田はフレアーのNWA世界ヘビー級王座に挑戦。前の試合のダメージから樋口レフェリーが一時退場となり、ロード・ブレアースPWF会長が特別レフェリーを勤めました。

1本目は鶴田がミサイルキック、2本目はフレアーが足4の字固め。3本目は鶴田がドロップキックをフレアーにかわされ、股間をロープにしたたか打ち付けられたところをフレアーがエビ固めでフォール勝ち。2-1でフレアーが王座防衛。

メインイベントは馬場、サンマルチノ組の友情コンビがこの日から全日本で初の合体を果たしたタイガー・ジェット・シン、上田組と対戦。

サンマルチノがシンにベアバッグ、馬場が上田にコブラツイストがこの試合最大のハイライトでしたが、11分39秒両チームリングアウトとなっています。

来日前の10月4日、ニュージャージーにおいてジョージ・スチールを破りアメリカでの引退試合を行っていたサンマルチノはこれが日本におけるサヨナラツアーとなり、馬場との友情コンビで有終の美を飾りました。

10月15日、大分県立荷揚町体育館で鶴田はスヌーカを2-1で破りUNヘビー級王座を防衛。

10月24日、千歳市スポーツセンターではシン、上田組が馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座に初挑戦、1-1から反則勝ちで馬場、鶴田組が11度目の防衛。

10月27日、小樽市総合体育館では国際より移籍のアレックス・スミルノフが鶴田のUNヘビー級王座に挑戦しましたが2-1で鶴田が6度目の防衛。鶴田はジプシー・ジョーに次いで国際より移籍してきたエース外国人のスミルノフも連破し、国際とのレベルの差を見せつけました。

11月1日、後楽園ホールではドリーがブロディに反則勝ちしインターナショナル・ヘビー級王座を奪回。

シリーズ最終戦は11月5日、市原市臨海体育館大会、この日のマスクドX(サイレント・マクニー)戦で大木金太郎が日本最後の試合となっています。大木は特別何も告げることなく静かに日本マット界から去りました。
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