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2015年11月29日19:09

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新日本プロレス北米選手権考察(42)

81年3月6日、勝田市(ひたちなか市)総合体育館でWWFビッグ・ファイト・シリーズ第1弾が開幕。

同シリーズにはキラー・カーン(小沢正志)が凱旋帰国。カーンは77年メキシコへ修行に出発。モンゴリアン・ギミックのテムヒン・エル・モンゴルとして活躍。

79年からはアメリカに転戦しキラー・カーンに改名、フロリダ、ジョージア地区でメインイベントを張る迄に出世。

80年11月にWWF入りのチャンスを掴み、本日記(39)で書いた通り12月29日にはニューヨークMSGでボブ・バックランドのWWFヘビー級王座に挑戦するチャンスに恵まれましたがジャーマンの前に敗戦。

カーンの凱旋帰国第1戦は猪木とのタッグでハルク・ホーガン、ドン・ムラコ組と対戦、スケールの大きなラフファイトを展開し反則負け。

またこのシリーズは新設されたWWFライト・ヘビー級王座決定リーグ戦が開催されています。

当初、このシリーズには佐山聡の凱旋帰国が発表されていましたが修行先のイギリスでのスケジュール調整がつかず帰国見送りとなっています。

この時点でタイガーマスクのプランが新日本プロレスにあったかは不明ですが、おそらくまだなかったと思われ、もしこのシリーズに佐山が素顔で帰国していたら、その後の日本のプロレスの歴史も違ったものになっていたかと思われます。

シリーズ序盤の3月9日、愛知県体育館で坂口のWWF北米ヘビー級王座にムラコが挑戦し15分6秒、両者リングアウトで坂口が6度目の王座防衛に成功。

この日のメインは猪木とホーガンのノンタイトル時間無制限1本勝負で猪木がフェンスアウトによる反則負けとなっていますがこの大会はノーテレビでした。

3月20日の福島県会津体育館でのテレビ生中継では坂口、長州組の北米タッグ王座にタイガー・ジェット・シン、ムラコ組が挑戦。

1本目は6分48秒に両チームリングアウト、2本目は5分13秒、坂口がムラコを逆エビ固めでギブアップさせて13度目の防衛を果たしています。

既に新日本プロレスではIWGPに向けて既存のタイトルを全て返上、封印することを発表しており、このシリーズで2つの北米選手権の防衛戦は最後となっています。

このシリーズにはシンのパートナーとして上田馬之助も参加していましたが上田はカーンの売り出しに利用された格好となりました。

シリーズ最終戦の3月26日、清水市鈴与記念体育館では猪木、カーン組vsシン、上田組がメインで組まれ、カーンが僅か49秒、上田をアルゼンチン・バックブリーカーでギブアップさせています。

WWFライト・ヘビー級王座決定リーグ戦はペーロ・アグアヨがグラン浜田を破り初代王座に就いています。

次期4月3日、後楽園ホールで開幕したWWFビッグ・ファイト・シリーズ第2弾で猪木のNWFヘビー級王座最後のタイトルマッチが組まれました。

猪木は2月4日、大阪府立体育会館で風邪で40度の高熱の中、ケン・パテラを12分37秒、バックドロップからの体固めで降し8度目の防衛に成功していました。

2日後の2月6日には札幌中島体育センターでシンに前年10月24日、沖縄で反則負けで奪われたUWA世界ヘビー級王座へのリターンマッチを挑みましたがまたしてもシンへの腕攻めに固執した攻撃を見せて12分13秒、反則負けとなっています。

猪木は当初、4月17日、鹿児島県立体育館でバックランド、4月23日蔵前国技館でスタン・ハンセンの挑戦を受けると発表されましたがバックランドがスケジュールの都合で来日キャンセルとなり鹿児島、蔵前はハンセンとの2連戦に変更されました。

鹿児島では両者場外乱闘の末フェンスを超えてしまい13分24秒にノーコンテスト、没収試合となりNWF王座はコミッショナー預かりとなりました。

蔵前で行われた再戦は王座決定戦となり、勝った方が新王者となってその場で王座封印という流れになりました。

さらにこの試合は猪木がガウン、ハンセンかテンガロンハットとローハイドのコスチューム一式をかけた試合となっています。

これは55年9月7日、東京体育館で行われた力道山がガウンをジェス・オルテガがポンチョとコスチュームを賭けた試合(力道山の勝ち)のオマージュとなりました。

試合は12分56秒、猪木がコーナーポストからの延髄斬りから体固めで勝ちNWFヘビー級王座を獲得。IWGP参加の為王座は返上されました。

この日、坂口のWWF北米ヘビー級、坂口、長州組の北米タッグ王座も併せて返上され新日本プロレスにおける8年間の北米選手権の歴史に終止符を打ちました。

またタイガーマスクがデビュー戦を行い9分29秒、ジャーマンでダイナマイト・キッドを撃破。

新日本に残されたのは藤波のWWFジュニア・ヘビー級王座のみとなっています。

1月16日、四日市市体育館で試合前に上田の乱入で額から流血したもののトム・プリチャードをジャーマンで破り、3月26日清水では木村健吾と両者リングアウト。

4月10日、北九州市西日本総合展示場ではテレビ生中継で電波を通る場所を船が通過して電波を遮り映像が映らない放送事故はありましたがキッドを力技アルゼンチン・バックブリーカーでギブアップさせ21度目の防衛。

5月8日、川崎市体育館での第4回MSGシリーズ開幕戦に全日本プロレスのトップヒールレスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーが来場しIWGP参戦をアピール。

6月4日、蔵前国技館で行われた優勝決定戦はリーグ戦1位のハンセンに2位に猪木とシン(右足骨折により来日キャンセルとなったアンドレ・ザ・ジャイアントの代打)となりました。

決勝進出者決定戦で猪木はシンと両者リングアウト。再試合はシンの急所攻撃で猪木が反則勝ちで決勝へ進出。

優勝決定戦は3年連続猪木とハンセンの対戦となり猪木が場外のハンセンにドロップキックを見舞い7分45秒リングアウト勝ちで4連覇を達成。

この日シンはIWGP参加の為NWA北米ヘビー級王座、新日本版アジア・ヘビー級王座、上田とのコンビで保持していたアジア・タッグ王座を返上していますが、これはシンにとっては新日本プロレスとの訣別を意味するベルト返上となりました。
          (終わり)

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