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2015年11月04日23:12

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新日本プロレス北米選手権考察(29)

坂口がパット・パターソンを破りWWF版の北米ヘビー級王座を奪取したまでは良かったですが、実は既にこの時点で同王座はインターコンチネンタル王座に改称されていて、アメリカでは存在しない王座になっていました。

前々回書いた北米王者パターソンがブラジルのリオデジャネイロで行われた(とされる架空の)トーナメントを制し、北米と南米の両大陸制覇したとして初代インターコンチネンタル王者に認定された、というのがそれです。

日本式の例で言うと、鶴田が三冠ヘビー級を統一した後にアメリカに行きUN王座だけを奪われるといった感じです。

当時のWWFと新日本の関係からして北米ヘビー級王座を坂口が獲得したことは容認されていたと思いますが、WWFからは使用済みのベルトをもらったようなものです。しかも大元を正せばWWFが認定していた王座ではありません。

パターソンが日本に持ってきたベルトは前王者であるテッド・デビアスが持っていたものと同じですが、坂口に負けた後ベルトはインターコンチネンタル王座ベルトとしてアメリカに持って帰り、以後坂口は日本で製作された別のデザインのベルトを締めて防衛戦を行っていたのでした。

つまり日本限定だった訳です。

NWA北米ヘビー級王者タイガー・ジェット・シンは11月16日、沖縄・那覇市奥武山(おうのやま)体育館から特別参加の予定でしたが、飛行機トラブルで来日が遅れてしまい当日夜に成田空港に到着。

このシリーズ、猪木はボブ・バックランドのWWFヘビー級王座に徳島と東京で挑戦が決まっておりシンとのタイトル戦の予定はありませんでした。

シンは12月4日、大阪府立体育会館でバックランドとのシングルマッチが行われることになっていました。

しかし成田に降り立ったシンの狙いはバックランドでも坂口との北米ヘビー級王座統一戦でもなく前ブラディ・ファイト・シリーズでノーコンテストに終わった猪木と決着をつけることでした。

シンはスーツケースからチェーンを取り出すと「猪木、チェーンデスマッチで俺と戦え」とアピールしています。
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