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2015年07月22日22:35

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猪木とビンス(304)

馬場、全日本プロレスの83年10〜12月の主な出来事は以下の通りです。

9月30日後楽園ホールでジャイアント・シリーズが開幕。

シリーズ前半はブルーザー・ブロディが、後半はスタン・ハンセンが交代で来日しました。

アメリカで売れっ子だった東洋の神秘ザ・グレート・カブキが2月のエキサイト・シリーズに次いで参戦しています。

先シリーズの8月31日蔵前国技館でブロディにリングアウト勝ちしインターナショナル・ヘビー級王者となった鶴田は10月14日、長崎・佐世保市体育文化会館で前王者ブロディのリターンマッチを受け両者反則の引き分けで辛くも初防衛に成功。

鶴田がインター王座獲得に専念する為と6月にテキサス州ダラスで返上されたUNヘビー級王座は、ダラスのプロモーターだったフリッツ・フォン・エリックの管理下におかれ、王座決定トーナメントが行われた(実際は架空のストーリー)結果、テッド・デビアスとジェリー・ローラーが決勝に残り、この佐世保大会で新王者決定戦が行われると発表されていました。

しかし、ローラーが負傷の為来日出来なくなり、NWA本部とPWF本部が協議した結果、デビアスが戦わずして新王者に認定され、この日は急遽第一コンテンダーでこの試合の勝者に10月23日、後楽園ホールで挑戦する予定だった天龍がデビアスに挑戦しています。

試合はデビアスが首固めで天龍を破り王座初防衛に成功。

10月22日、日本テレビ系「土曜ロータリー」(毎週土曜日朝9時〜9時54分関東地区)枠で月1回の割合で若手、中堅の試合中心の「全日本プロレスフレッシュファイト」の放送が開始されています。

日本テレビより出向していた松根光雄社長のメディア戦略で、これで毎週土曜日午後5時30分からの全日本プロレス中継レギュラー放送、蔵前大会などビッグマッチを中心に90分枠で放送する土曜トップスペシャル(不定期放送)と併せて地上波でプロレス中継が3つとなり、視聴率で大きく水を空けられていた後発のテレビ朝日ワールドプロレスリングに追い付け追い越せとばかりに対抗しました。

10月23日後楽園ホールではデビアスに天龍が挑んだUNヘビー級選手権の再戦が行われてこちらは両者リングアウトに終わっています。

10月26日、盛岡・岩手県営体育館では、6月10日ミズーリ州セントルイスで日本から帰って来たばかりのリック・フレアーを破ってNWA世界ヘビー級王者に返り咲きを果たしたハーリー・レイスが鶴田の挑戦を受け両者反則の引き分けでこれを退けています。

10月31日福島県会津体育館では9月8日、千葉公園体育館でハンセンにPWFヘビー級王座を奪われた馬場がリターンマッチを挑みましたがノーコンテストに終わり、馬場は2年連続してシングル無冠のまま越年が決まりました。

この日はレイスのNWA世界ヘビー級王座にデビアスが挑戦するマニア好みのタイトルマッチが組まれ、レイスが首固めで防衛。

シリーズ最終戦11月3日後楽園ホールでは馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座にハンセン、ワンマン・ギャング組が挑戦。ハンセンのラリアットがギャングに誤爆して鶴田がギャングを体固め。

阿修羅・原、マイティ井上組のアジア・タッグ王座に石川隆士、佐藤昭雄組が挑戦しこちらは両チームリングアウトで原、井上組が防衛しています。

NWA世界ヘビー級王者のレイスですが、帰国後の11月24日、ノースカロライナ州グリーンズボロで開催されたジム・クロケット主催のビッグマッチ、第1回目となった「スターケード」(後にWCWになってからも継続開催された)において、ケージマッチでフレアーに敗れ王座転落、NWAにおけるレイス時代は終わりを告げています。
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