猪木とビンス(300)

83年第４回ＭＳＧタッグ･リーグ戦もいよいよ終盤戦に突入しました。

第17戦は12月２日鹿児島県立体育館でのテレビ生中継。

メインは公式戦ではなく猪木とアンドレ・ザ・ジャイアントのシングルマッチ。

試合は８分48秒、大荒れのノーコンテストとなり不透明決着に終わりました。

優勝決定戦を翌週に控えた生中継でこのシングル戦を組む必要性もあまりなく、リーグ戦終了後に放送されるテレビ収録の時でも良かったように思います。

セミの公式戦は藤波、前田組vs長州、浜口組の好カードが実現、30分時間切れ引き分けとなり、藤波、前田組は21点、長州、浜口組は18･５点となりました。

坂口、木村健吾組とキラー・カーン、タイガー戸口組は木村健が戸口に意地のリングアウト勝ちを見せて14点。

第16戦は12月３日、藤波の地元、大分県立荷揚町体育館大会、長州、浜口組vsアンドレ、スウェード・ハンセン組はアンドレが浜口を圧殺しフルマークの25点をゲット。アンドレにはパートナーの強弱はあまり関係ないように思えましたが…。

ディック・マードック、アドリアン・アドニス組はオットー・ワンツ、ウェイン・ブリッジ組と対戦、マードックがブリッジを片エビ固めに決めて24点と首位のアンドレ、ＳＷハンセン組を追随しています。

地元の藤波はメインの６人タッグマッチに出場し猪木、ハルク・ホーガンとのトリオでカーン、戸口、谷津嘉章組の維新軍と対戦し藤波が谷津を体固めに押さえて勝利を飾りました。

第17戦は12月４日鹿屋市体育館で行われ、公式戦は藤波、前田組とマードック、アドニス組が対戦。前田がフェンスアウトによる反則勝ちを収めてこちらも24点。

第18戦12月５日岡山武道館で組まれていた長州、浜口組vsカーン、戸口組の維新軍対決は、カーン、戸口が長州、浜口組に勝ちを譲って棄権し長州、浜口組が不戦勝で23・５点を挙げましたが、この試合を楽しみに会場に足を運んだ観客を裏切ったのはプロとしては頂けない行為でした。

メインでは猪木、ホーガン組とアンドレ、ＳＷハンセン組の公式戦が組まれ、10分59秒、ホーガンとアンドレが両者リングアウトとなり、猪木、ホーガン組は23・５点、アンドレ、ＳＷハンセン組は初失点の28・５点。

第19戦、12月６日大阪府立体育会館のテレビ収録は9000人(超満員)発表の観客を動員しました。

公式戦はアンドレ、ＳＷハンセン組vsマードック、アドニス組の外国人頂上対決。

試合は12分13秒、両チームリングアウトに終わりましたがこの試合で場外でマードック、アドニス２人がかりのハイジャック・パイルドライバーを食らったＳＷハンセンが左肩を負傷してしまいました。

診断の結果、ＳＷハンセンは左肩脱臼が判明、アンドレ、ＳＷハンセン組は32点と１位ながら、リーグ戦残り１試合を残して棄権となりました。

マードック、アドニス組は27･５点となり、公式戦最終日となる翌12月７日、高松市民文化センターでの猪木、ホーガン組(23・５点)vs藤波、前田組(24点)と長州、浜口組(23・５点)vsマードック、アドニス組(27・５点)の２試合の結果如何で優勝決定戦のカードが決まることになりました。