第4回MSGタッグ・リーグ戦は開幕戦の翌日第2戦、11月19日千葉公園体育館から本格的に公式戦が開始されました。
千葉では長州、アニマル浜口組vsオットー・ワンツ、ウェイン・ブリッジ組が行われ長州がブリッジをサソリ固めで破り5点発進。
アンドレ・ザ・ジャイアント、スウェード・ハンセン組とボビー・ダンカン、カート・ヘニング組はアンドレがヘニングを破りこちらも5点。
第3戦11月20日新潟県新発田市体育館では対抗馬のディック・マードック、アドリアン・アドニス組が公式戦初戦を行い坂口、木村健吾組と対戦、アドニスが木村健を降し5点。
第4戦は11月21日、仙台・宮城県スポーツセンター大会、ここでは藤波、前田日明組が初戦でワンツ、ブリッジ組と対戦。
この年の1月18日、イギリス・ロンドンのロイヤル・アルバートホールにおいて前田がブリッジを破りヨーロッパ・ヘビー級王座を獲得して以来の両者の絡みが注目されましたが藤波がブリッジを片エビ固めでフォールし5点。
第5戦11月22日弘前市民体育館ではメインの公式戦で猪木、ハルク・ホーガン組vsダンカン、ヘニング組が組まれホーガンがアックスボンバーでヘニングをフォールし初白星の5点。
坂口、木村健組とアンドレ、SWハンセン組はアンドレが木村健を体固めに降し10点。
第6戦は11月23日、石巻市総合体育館大会、長州、浜口組がダンカン、ヘニング組と対戦。長州がヘニングを体固めで10点。
この時から3年ちょっと経った87年1月17日、全日本プロレス徳山市体育館のリングで長州とヘニングが馬場の至宝であったPWFヘビー級のベルトを賭けて対戦することになろうとは想像もつきませんでした。
開幕戦で猪木、ホーガン組から反則勝ちを収めたキラー・カーン、タイガー戸口組はこの日ワンツ、ブリッジ組と対戦、戸口がワンツを体固めで降し8点。
第7戦、11月24日静岡産業館では、カーン、戸口組とマードック、アドニス組というマニア好みの公式戦が実現しましたがマードックがブレーンバスターで戸口を破り10点。
第8戦は11月25日、高崎市中央体育館でのテレビ生中継。
メインイベントの公式戦は猪木、ホーガン組がマードック、アドニス組と激突。
またしても猪木とホーガンのチームワークがギクシャクし猪木が孤立。マードックとアドニスに上手く場外戦に引き込まれて、9分28秒、猪木がアドニスにリングアウト負け。
マードック、アドニス組は14点、猪木、ホーガン組は5点のまま黒星が先行してしまいました。やはり6月2日、蔵前での悪夢は両者の間に溝を作ってしまったのでしょうか?
セミファイナルは前週の開幕戦で5分のエキシビションで対戦した藤波、前田組とアンドレ、SWハンセン組が公式戦本番で対戦。
アンドレがヒッププッシュで前田を圧殺して15点。
坂口、木村健組と長州、浜口組は浜口が鮮やかな前方回転エビ固めで木村健をフォール、テクニックにも確かなモノを見せつけてこちらも15点。
リーグ戦は2週目で本命の猪木、ホーガン組が早くも2敗。アンドレ、SWハンセン組と長州、浜口組の維新軍が首位に。マードック、アドニス組がこれを追う展開となっています。
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