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2015年06月01日23:44

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猪木とビンス(287)

83年9月21日、大阪府立体育会館では猪木とラッシャー木村の再戦が行われました。

この試合は前々回書いたいわゆるキラー猪木モードが炸裂した一戦となりました。

試合は静かな立ち上がりから一転して猪木が鉄柱攻撃でR木村の額を割って流血させ、

ナックルパンチと顔面蹴りを連発、場外に落ちたR木村に猪木はエプロンからさらに顔面蹴り。

必死にリングに上がって来たところを延髄斬りを連発、5分9秒ダウンしたR木村に対しレフェリーのミスター高橋が試合続行不可能と判断、猪木のKO勝ちとなりました。

ちょうど1年前の同じ82年9月21日、所も同じ大阪府立体育会館で行われた両者の敗者髪切りマッチで猪木の延髄斬りの前にフォール負けをしながらも、髪切りを拒絶してR木村が逃走、暴動寸前となりましたが、1年後に、このような凄惨な決着をみました。

R木村は、セコンドの寺西勇に起こされて無念の退場となっています。

セミファイナルでは藤波と長州がノンタイトルで再戦しました。

試合は藤波がドロップキック、足4の字固めで試合の主導権を握りました。

長州の元祖サソリ固めと藤波の掟やぶりの逆サソリの攻防、藤波がブレーンバスター、猪木譲りの延髄斬りを見せれば長州はバックドロップ、リキラリアットで激しく応戦。

両者もつれて場外へ。場外での長州のリキラリアットは藤波が身を沈めて長州の右腕は鉄柱を直撃、藤波が見せた場外でのバックドロップは藤波も後頭部を強打して両者立ち上がれず。

18分47秒、両者リングアウトの引き分けとなっています。

観客の大延長コールの中、レフェリー不在で両者は戦い続け、長州がリキラリアットで藤波をフォールし長州のセコンドにいたキラー・カーンがカウント3を叩き長州の手を上げましたが後の祭り。

このシリーズは両者2回闘って2回両者リングアウトで決着はつかずに終わりました。

セミ前は坂口、前田組がディック・マードック、トニー・セントクレアー組と対戦、前田がフライング・ニールキックからのスロイダーでセントクレアーに勝利を収めています。

シリーズ最終戦は9月22日、福生市民体育館(テレビ収録)。

R木村は前日の猪木戦でのダメージから試合を欠場。

メインは猪木、藤波組vsマードック、セントクレアー組で猪木がセントクレアーを延髄斬りから体固め。

セントクレアーが猪木の延髄斬りを食らって綺麗に一回転受身を取って見せました。以後、その実力と試合巧者ぶりが評価されセントクレアーは新日本のレギュラー外国人選手となりますが、見事な一回転受身は定番ムーブとなりました。

セミは前田、星野勘太郎組vs長州、浜口組で長州がリキラリアットで星野を体固め。

カーンはバッドニュース・アレンにレフェリー暴行による反則負けとなっています。

シリーズ開幕前にタイガーマスク引退、社内クーデターと激震に見舞われた新日本プロレスでしたが、全26戦まずまずの興行成績で無事終了しました。

観客も9月2日福岡スポーツセンターが7800人(満員)、9月9日熊本市総合体育館が5200人(超満員)、9月21日大阪府立体育会館が8700人(超満員)と大会場はよく入っており、テレビ視聴率も15〜20%を維持し面子を保った格好となりました。
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