昔の話だと念をおして
”達人てなーに?!ウチそんなところじゃないよ!””
若い改善組の人が目を見開いてリーダーにせっついていた
ちょっと困ったようなすがる目で私のほうを見て
一寸押し黙って口をあんぐり開けたまま停止していた
ボルト送りやらはそこではごく当たり前の技能だが
その人の送り”技”はとくにひどかった
もう、彼でしかその工程は間に合わないほどに…
といっても、ストップウォッチで計ったところ
一番ゆっくりやってる時に3秒から5秒の速さの違いだ
…ところがこの差が、その技無くして埋められない
リーダーは
”昔の仕事だから”
と言い訳をしていた
その人はうろ覚えだが、道すがら弄って歩くほど
ボルトを年がら年中弄っていて
指の皮膚が空手家のように硬化するほど修練を積んだ人だ
私も薄手の手袋でランスロックなどやっていた頃は
同じく指先が岩のように硬化していて
SGもどって矢先ウォーターサーバーの段ボールに指がつきささって
北斗神拳呼ばわりされて笑われたものだ
ちゃんと奥さんも居る
仕事するか、奥さんとデートしてるか
2択かな?とおもうほどなんにも遊びがない人だ
羨ましいね
ただ
”会社の備品ですよw”
ログインしてコメントを確認・投稿する