mixiユーザー(id:2118534)

2020年08月01日01:33

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アニメ「聲の形」見てイジメ問題を思う

アニメ「聲の形」は描写が繊細で絵柄も美しく、(設定に『男子の夢』が詰まりすぎててリアリティがないという意見もあるが)いい話だったと思う。障害者問題はともかく、いじめ問題についてよく描けていたと思う。
ヒロインが愛する主人公の窮状を見て自分の存在に罪悪感を持ってしまうに至る背景描写がちょっと弱いかなとは思った。障害を持つ者の視点から「自分にはどうすることもできない愛する家族の苦労」などを見ていて普段から自分に負い目や引け目を感じていたことも罪悪感の一因だろうと解釈した。
けれどヒロインは、愛する主人公の窮状を見て「これは『自分にはどうすることもできない』わけでもない部分がある」と気付いたことで(恐らく生まれて初めて)積極的な行動がとれてヒロインと主人公の救済が展開されていく。そこがいい。

イジメの問題は奥が深く複雑で一概にこうと言えるものではないけれど、いじめっ子に対して周囲の子がたしなめたり注意したり先生に伝えたりしにくい状況があることも忘れてはならないと思う。加害者が自分の友達だったり好きな相手だったりすると、相手と対立することを恐れる心理が働くし、自分のグループメンバーがイジメをすると同調圧力が働いてしまう。先生への密告はバレるリスクが付きまとう。

加害者側に同調・迎合しないことで追放されたり嫌われたりすることを恐れる心は、それだけ相手やグループ(のメンバー)と仲良い関係を続けたいという気持ちの表れで、時には単なる依存心だけではなく、加害者側への友情や恋愛感情の証だったりもする。
そんなこんなで周囲が加害者の振る舞いを止められなくなってしまっているとイジメは常態化しやすい。時には被害者と加害者の双方が親友で板挟みになった挙句不登校になってしまうというケースもある。

さらに、いざイジメが学校にバレると加害者とその周囲にいた全員が疑心暗鬼に陥ったり、加害者が密告したと見なされて報復されたり、(教職員や校長を含め)当事者やその周囲が保身のために仲間を売ったりスケープゴートを作ったりして泥沼化し、第2、第3のイジメが発生することも珍しくない。学校側の保身のために大人達からスケープゴートにされた生徒が自殺することさえある。これも立派なイジメだ。
しかも、生徒間のイジメに対応する教職員の間でいつしか職場いじめが発生しちゃうなんてこともあったりする。
クラスや部活の生徒全員が何らかの理由で連帯責任による罰を受けたことがきっかけで、原因となった生徒が全員からイジメの標的になることもあり、その場合、全員がイジメの標的に対して「自業自得」「ざまあみろ」と思うだけで標的が不登校になっても自分達のしたことにどんな問題があるのか理解できていないケースさえある。
仮に連帯責任の原因がイジメだった場合、誰もイジメを報告しなくなるだろう。
むしろ連帯責任制度自体がイジメの一種かもしれない。

結局、(被害者含め)周囲が加害者側のイジメを止めにくい環境が常に存在すると思っていいし、そのような環境が発生するのを防ぐ仕組みを考える必要がある。
その意味でイジメを匿名で通報できるアプリの登場はいい考えかもしれない。
ただ、そのアプリ自体が「濡れ衣を着せるイジメ」の道具に使われる可能性もあるので、事実の検証をしやすくするためにも常日頃から教室などに監視カメラを置いたほうがいいという声もある。しかしこれだとまさに「監視社会」であり、常に監視されて過ごす生徒達のストレスが大きいので疑問だ。通報があってからこっそり隠し撮りする方がまだマシかもしれないw

とまれ、自分自身や友達に加えられるイジメに悩んで(バレて報復されることを恐れて)周囲の誰にも相談できなかったり、相談しても適切な対応をとってもらえなかった挙句報復されるなどして追い詰められて(時にはなけなしのおこずかいを使って)占い師へ相談しに来る子供達なんかもう見たくない。

金曜ロードショー、視聴者同士が気持ちを共有できる『金曜ロードシアター』開設
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6169598
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年08月01日 21:49
    久し振りに観て、良い物語だと思った。
    だが、自殺シーンについては今回違和感が大いにあった。
    其処に至る過程が見え過ぎていて、「こんな事で」と思ってしまったし、
    その結果も余りに都合よく贖罪が為された様に見えたし、
    或いはその後の物語が、パラレルワールドの一つであり、
    彼女が亡くなった場合、彼が亡くなった場合、二人とも亡くなった場合、二人とも無事だった場合、と共に共存した可能性の一つを物語にし、
    ハッピーエンドに持って行った気がする。
    生存する事に不自由が無く、教育を受ける権利を享受出来る環境にあって、
    目的が見えなかったり、仲間や友達を作れないから、
    或いはイジメを苦にして自殺する者が後を絶たないが、
    学校なんて何処でも良いし、命の方がずっと大事と言う当たり前の感覚を、
    親や教師が互いに持って接すれば防げる事ではないだろうか?
    無論、親や教師の無理解や体面を気にする学校が有れば話は別で、
    その様な環境なら「駆け込み学校」が有れば良いと思う。
    嘗て、内戦中の国を色々旅し観て来た経験からすれば、
    「生きる事自体が難しい国」ほど自殺など有り得ない事である。
    今日の糧を得る為に銃を持つ11歳の少年兵や、
    ゲリラ兵士の飯を毎日作り続ける少女達には、自殺など考える暇も無く、
    ただ生存する為に他人より有能である事をアピールする毎日だった。
    彼らには「自殺」等と言う弱々しい答えは無い。
    イジメと言う陰湿な行為に対抗するには、
    イジメられる方は最悪でも「転校」すれば良いし、
    覚悟を持って対抗すれば相手は怖気づく。
    若し多人数でイジメられたなら、教師と親を遠慮なく巻き込めば良い。
    それでも駄目なら「転校」する覚悟があれば怖くも何とも無い。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年08月02日 17:36
    > mixiユーザー 
    人間て考える余裕があると思い詰めたり余計なこと考えちゃうこともあるでしょうね。紛争国の少年少女が何らかの理由で日本に移住して日本の学校に通っていじめを受ければ似たような悩み方するかもしれないけど、環境が違えば悩みも違うし人々が生存本能を全開にしてがんばっても生存か危ぶまれるような国では感情的なハラスメントに無駄なエネルギーを浪費する衝動は優先度が低いだろうし、当然自殺率低いだろうし、自殺があるにせよ原因が日本と全然違うでしょうね。

    おっしゃる通り、学校なんかどこでもいいしどうとでもなるものだと思います。友達だって学校以外でも作れます(ネットが発達すれば特に)。ライフスタイルは昔よりも変えやすいです。
    ただ、子供達は必ずしもそれを知らない。日本の子供達は今まで「決められたレールの上を進む生き方」に囚われ過ぎてそれ以外の生き方を知らず思いつけず、「レールを一歩でも外れれば未来がない」と考えてしまいがちだったかもしれません。それに加え、共働きの一人っ子家庭増加と少子化が重なってる環境が子供の社会性やコミュニケーション能力の発達を阻害している気がします(20代の先生達にもそういう傾向あるかも)。
    そういう子達はどうしても視野が狭くなるし、人生経験も乏しいし、ただでさえ難しい「覚悟を持って立ち向かう」という動作は尚更難しいでしょう。また、共働き家庭の一人っ子達は小さい頃から親との愛情交流に飢えていて慢性的な孤独感や心細さを抱えている子も多いです。

    実は私も(持病が奇異に映る等がきっかけで)幼稚園~中・高までずっとイジメ(ごく稀にリンチ)を受けて来たので一度他人が怖くなると恐怖や不安がどんどん膨れ上がってどんなに振り払っても強迫的に追いかけてきて対人恐怖的に人の顔を見れない(人と目を合わせて会話できない)という気持ちはよく分かります。特に加害者が多数で自分でも正確に把握しきれないと、イジメてくる特定の個人ではなく、普遍的な「他人そのもの」が怖くなるのです。「他人=いつか必ず自分に敵意を持つ存在」「私=人間から敵意を向けられる孤立した存在」という画一的・短絡的な認識になってしまうからです(私の場合)。

    今はスクールカウンセラーもいたりリモート授業なども普及していく時代なので、いちいち転校する必要なく事態を改善しやすい環境が整いつつあると思いますし、技術の進歩が問題の改善に役立つことを願っています。また、子供達が社会性をきちんと発達させることができるような社会環境になっていくことも祈っています。

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