おカネとは、しつこいですが
(これからもしつこく繰り返しますが)
債務と債権の記録に過ぎません。
特に、銀行預金というおカネは、
借り手と銀行との間に
「貸し借りの関係」が成立した瞬間に、
この世に「ボンッ!」と生まれるおカネです。
銀行は別に、どこかからおカネを調達し、
借り手に貸しているわけではないのです。
無論、現金紙幣は銀行が調達もしくは
保有している必要がありますが、
今どき現金でおカネを借りる人はいないでしょう?
銀行が貸し出すおカネは
「銀行預金」であり、
バランスシート(貸借対照表)において、
例えば1億円ならば、
◇ 銀行のバランスシート
借方 貸方
貸付金1億円 銀行預金1億円
◇ 借り手のバランスシート
借方 貸方
銀行預金1億円 借入金1億円
と、「記載」されることで
この世に生を受けるのが、
銀行預金というおカネなのです。
ところで、なぜ借り手が銀行から
おカネを借りるのかといえば、
もちろん「将来の所得・便益」のためです。
例えば、Aという製品があったとします。
日本市場において、
A製品に対する需要が拡大している。
ところが、生産能力は乏しい。
というわけで、「借り手」は
A製品を生産する
工場を建設しようとしますが、
工場建設のためのおカネが、
とりあえず手元にない。
手元に工場建設のおカネはないが、
A製品の需要は莫大。
ならば、というわけで、
借り手は銀行からおカネを借り、
工場を建設。A製品を生産し、大いに儲ける。
儲けた「所得」から、
借り手は銀行に金利を支払う。
上記の通り、
借り手が負債(借り入れ)を増やし、
資本(工場)を投じ(=投資)、
生産活動を拡大することで
成長するのが「資本主義」です。
負債の否定は
「資本主義の否定」でもあるのです。
そして、デフレ(需要不足)で
民間が負債や投資を増やさないならば、
政府が国債を発行し、
インフラ整備等に支出をする。
さもなければ、資本主義経済は維持不可能です。
ところが、現実の日本には
「政府の負債」に「国の借金」とレッテルを貼り、
「クニノシャッキンデハタンスル〜ッ!」
と煽り、民間の負債・投資不足を
政府が補うことを
妨害しようとする勢力がいます。
無論、その先頭に立っているのが財務省です。
財務省を初めとする財政破綻論者たちは、
国民が豊かになることを妨害する
「国民の敵」であると同時に、
反・資本主義者でもある
という事実を知ってください。
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