監督・脚本:ジャ・ジャンク―
2001年の山西省・大同(ダートン)。
失職寸前の炭鉱夫の娘チャオ(チャオ・タオ)は、裏世界でのし上がろうと画策している恋人のタオ(リャオ・ファン)と、彼女なりの幸せを摸索していた。だがあるハプニングから、タオをかばうために拳銃を発砲してしまい、服役するはめに…
2006年、長江・山峡の街、奉節(フォンジェ)。
出所したチャオは、タオがこの街に来ていることを知り、訪ねて来た。だがタオは既に別の女性と結婚していた。チャオは偶然列車で乗り合わせた男を頼って、新疆・ウルムチへ向かったが…
2017年・大同。
チャオとタオは偶然にも再会を果たす。だがそれは、皮肉なものであった…
『一瞬の夢』などで一部でカリスマ的な人気のジャ・ジャンク―監督の新作は、中国の現代史と並行して流れていく男女の悲恋を淡々と描く作品。何よりもこの映画は、主役のチャオ・タオ、この人に尽きる!!哀しい女性を切々と演じるあの風格、正直言って、小生より年下とは思えない!!(日本で言えば、余貴美子のような感じだろうか)そして中国の近代化も垣間見える。(石炭産業の斜陽化、長江のダム建設による街の埋没)これを観て何を感じるかは各々に任せるとして、小生としてはそれ以上でもそれ以下でもない作品だった、と言っておこう。
☆☆☆☆ あの列車の旅は相当疲れそう…(^_^;)
(芸術性:5 娯楽性:1 ビジュアル:1 ドラマ:4)
http://www.bitters.co.jp/kaerenai/
ログインしてコメントを確認・投稿する