いくらやウニが無事でよかったじゃねえか

年末年始、私だけ夫実家に行かなかった。

ら、長男嫁も元旦夜の晩餐に現れなかったらしい。

しかも子ども（中2と小6）も来なかったらしい。


長男嫁のLINEに私は行かないことを伝えていたが、
「じゃあ私も☆」って感じで長男嫁まで本家晩餐に行かないとは思わなかったｗ


きっと私が義実家へ行かない理由と似たような理由で行きたくなかったのだろう。


義実家は長男嫁＆孫2人の晩餐も用意していたらしいが、
長男だけが現れたので、仕方なく食い扶持が4人減った正月ご飯を食べたらしい。


よかったじゃん。オメデトー。


用意されていたのは寿司らしいが、以前に私は「いくらやウニは食べるな」と夫に注意された。

結婚して初めての子連れ帰省の際、私は寿司桶の中の寿司を普通に食べた。
サーモンとかいくらとかウニとか。
カッパ巻きやたまごは興味なかったので見向きもしなかった。



すると後で夫が姑から「贅沢なネタばかり我先に食べる嫁だ」と言われたらしい。
長男嫁はちゃんと遠慮してカッパ巻きやかんぴょう巻きを選び、
勧められても贅沢なネタには箸をつけないそうだ。


「気色悪いチェックをする人たちだね。
じゃあ貴方も、私の家で寿司を出されたらウニやいくらを食べずに
カッパ巻きやかんぴょう巻きだけ食べるっていうの？」


おぞましいものを見る目つきで夫に問うた。
「当たり前じゃん」と憮然とした顔で夫は答えた。


「気にしないで良いよ！」とこっちは呆れた。

「ウニでもいくらでも好きなだけ食べなよ。
貴方が我が家に来るときはお客様なんだから、一番良いネタを最初に食べて当然だよ！
私もあなたの家に行くときは、命がけで貴方の子どもを産んで睡眠時間を削りまくって
一生懸命に育てている神様のような女性が来たと思ってくれて良いよ！
三顧の礼でもてなして当然だよね！　一番安いネタしか食べさせないなんて罰が当たるよ！
つうか、よその家で大切に育てられた娘さんを、嫁にした瞬間そういうことを平気でするなんて、
恥ずかしいと思わないのかな！？」て怒濤の口撃に打って出た。

夫は何も言わず黙っていた。


あれから8年の月日が流れ、私は年末年始に義実家へ行かない選択をした。

ら、ついでのつもりか、長男嫁も義実家へ行かない選択をしたらしい。


スープの冷めない距離に住んでいる長男嫁は、私よりも色んな目に遭ってきただろう。


結果、義実家は用意した寿司桶から嫁がいくらやウニを食べないか
目を光らせなくて済む正月を迎えたらしい。

よかったですね。



ついでに、長男嫁なのに女子しか産まなかったという、
その女子2人も、お望み通り来なかったのだから、喜ばしいことじゃないですか。
（男児は私が最近産んだ。つまり天皇家でいう本家と秋篠宮家みたいなもの）


夫が子どもを連れて義実家から戻り、
「長男嫁も来なかった。子ども達も来させなかった。
兄だけ来てご飯食べた」との報告を受け、


「いくらやウニが無事でよかったね。
お互いに願ったり叶ったりの正月ってことで問題ない」と思った私でした。




日本の一次産業が衰退してる原因は後継者不足。

なぜ後継者がいないのか。

お嫁に来てくれる女性がいないから。

男が独身ばかりになる。



なぜ嫁に来る女性がいないのか。


21世紀　令和4年というのに、女性に「おしん」を求めるからだよ。

一次産業にとっての理想の女性像・嫁像は「おしん」。



それを改めることが出来ないなら、根絶やしレベルで滅んで良し。