お昼を食べた後、仕事の合間に飲むドリンクを買いに某電気店の地下にある飲み物販売コーナーに行く。
ここは、一部のドリンクは100円以下で買えるという理由でよく使っている。
欲しいドリンクを決め、レジに行った時である。
見た目怖そうな男の人が20代前半くらいの若い女子店員と店長を相手に何か話をしているのであった。
声が聞こえるくらいに大きな声で話すので、会話はオイラの耳にも自然と入っていた。
そこから、聞こえた言葉が、「謝っている感じがしないんだよ! 」というものだった。
どうやら、若い女子店員が何か失敗をしてしまい、それで謝らせられていた。
若い店員さんはとても困った顔をして、何度も「申し訳ございません」と言うのであるが、お客の方は、全然、納得していないようであった。
どうゆうミスをしたのかわからないので何も言えないが、文句を言っている方も言い方にネチネチさがあるし、女子店員もがんばって謝っている姿を見ていると、許してやれよ、と思えてきた。
でも、それ以上に、早く会計してくれよ、とも思っていた。
他の店員がオイラに気づき、すぐに隣のレジにつきオイラに声をかけたので、そちらのレジに行った。
けれども、怒っている客のすぐ隣に来る形になりそうなので、修羅場に近づいてしまいそうなので行きたくなはなかった。
でも、これ以上時間を潰したくないので、嫌だがレジに行った。
その時、女子店員の胸の名札が見えたので、名札を見たら、名前が「松本千秋」と書いてあった。
「松本千秋」。昔のテレビドラマ『スチュワーデス物語』の主人公の名前である。
そして、彼女の特徴と言えば「ドジでノロマのカメ」と言われるぐらい、ドジをして失敗をしてしまう性格であった。
それを思うと、この女子店員さんには申し訳ないが、怒られるくらい失敗をしてしまうのを当然と思ってしまった。
今日は名前によって、その人の性格を納得してしまう、という実感を得た日であった。
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