日曜日の話。
芝居の開場時間までだいぶんあるので、下北沢の古本屋に行くことにした。
日記にも良く書いているが、下北沢に行った時には必ず寄って行く本屋である。
時々、演芸系、戯曲系で掘り出し物がある店で、ここで高取英さんの持っていない戯曲集、持っているけど貴重な作品の戯曲集も置いてある。当然、持っていない物は購入した。
SNSの知り合いの方が下北沢の古本屋でよく掘り出し物を見つけていると書かれているが、多分、この古本屋のことだと思う。
何か面白い物はないかなと思って棚を眺めていたら、目が一瞬、止まってしまった。
目の前に、以前、オイラがすぐに買えずその日は諦めて後日行ったら買われていた、唐十郎さんの戯曲全集が二巻置いてあったのである。
てっきり買われていたと思ったら、そうではなく、まだ置いてあった。
オイラが見逃がしたのか、それとも、一時期他の場所に置かれていたのか、どちらかはわからないが、とにかく店にはまだあったようである。
まだ置いてあって良かったと安心したいところであるが、悲しいかな、今の時点では予算がない。
二巻買うとなると相当な値段になってしまう。買われたと思い、用意していたお金を使ってしまったのが失敗であった。
残念ながら、結局、またの機会となってしまった。
オイラが買える時までに、まだ店にあってくれよと願うのであった。
ちなみに、同じ棚には高取英さんの詩集『月蝕歌劇団』がまだ置いてあった。
なんでこんな良書を誰も買わない、という怒りが少し起きた。
オイラはすでに持っているが、誰も買わないのなら、オイラが買ってやろうかと思えてきた。
しかし、この本もけっこうな値段なので、すぐに買えるというわけではない。
望み程度で終わってしまうそうだが、これも買うのを視野に入れておこう。
この店で、これからもいい本と出合えることを願いたい。
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