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2019年08月18日22:38

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小劇場の未来は暗いか、明るいか

 今朝は、舞台に出演してくれる役者さん二名とお会いし、ワークショップのようなものを午前中におこなうのであったが、一人がインフルエンザになってしまい欠席となる。
 しかたがないので、残り一名の方とオイラでシアターゲームやエチュードをやっていく。
 来てくれたお春さんは演技のエネルギーの出し方がいい感じの強さなので、演出をつけやすいいい女優さんとわかり、稽古をするのが楽しみとなった。

 ワークショップが終わって、募集が少ないという話をする。
 お春さんが言うには、今の若い役者は芝居はしたいけど生活を不安定にするのは怖がる傾向があり、稽古期間や時間が長いものは避けてしまう、ということであった。
 げんに、お春さんも前に出演した劇団も稽古が週三で夕方からだけだったりとか、本番二週間前から稽古開始という所があったと言われ、後者のようなスケジュールがあるのに驚く。
 オイラが役者だった頃に較べて風潮が変わってしまったんだなと思い、なんだか社会人劇団的形のものが多くなっていくんだなと感じた。

 けれども、オイラの募集要項に稽古週三日という文字を入れてみるのも一つの手かとも思い、募集の仕方の考え直しをするきっかけにはなった。


 夕方、劇団天動虫の公演に行く。
 公演が終わった後、会場でメンバーとお客さんが交流をする会をおこない、そちらにも参加をする。
 その会では今回の公演の裏話、演習の解説、そして、お客さんからの直接の感想の話が出たり質問コーナーがあったりして、劇団メンバーとお客さんという壁が薄くなった楽しい会であった。

 そして、主宰の帆足知子さんが、今回、このような会をおこなった理由を話される。
 それは、段々、弱体化していく小演劇界を盛り上げたいからであった。
 小演劇は演劇のジャンルの中で最もお客さんとの距離が近く、またお客さんによって作られる芝居であるという考えなのである。
 それだけに、この会のように距離を縮めるきっかけになることをし、そうすることで小演劇界を盛り上げたいということなのである。
 お客様という存在でできあがる演劇は小演劇だけという意見は100%同意ではないが
盛り上げるために劇団員とお客さんが一緒の空間で話ができる場を作り、それで盛りあげるというやり方は賛成である。

 自分達の劇団だけがいいという考えでなく小演劇界全体のこと考えているというのを持っているという点で、劇団天動虫をますます好きになってしまった。

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