今月は観たいのに観に行けなかった舞台が二つもあった。
しかも、どちらも寺山修司さんの作品である。
吉野翼企画の『疫病流行記』と昭和精吾事務所の『水鏡譚』の二つである。
『疫病流行記』は公演期間中に金が無く、『水鏡譚』は平日の夜なので夜に働いている人間には厳しいのである。
それぞれ、そんな理由のために断念するのであった。
お金に関してはこれよりももっと観たいという欲がある舞台、どうしても大切な付き合いのために行かなければならない舞台があるため、そのためどうしてもそちらを優先しなけれなならなかったのである。
この二つ、Twitterでどちらも盛り上がった書き込みがあったから、なおさら行きたいという気持ちが強くなってくるのであった。
行けないのが、本当、悔しい。
もしかしたら、この観劇の運の無さは、先月の月蝕歌劇団の公演で観劇の運を使ってしまったからかもしれない。
でも、この前の土曜に入れないのではと思ってあきらめかけていた新宿梁山泊の『蛇姫様』を観ることができたということで、いいかと思うのであった
しかし、今回の新宿梁山泊の『蛇姫様』を久しぶりに観たら、唐十郎さんの戯曲が高取英さんの戯曲に通じるのがあるのを感じた。
でも、よくよく考えたら、高取さんは唐さんの戯曲が好きな方だったから、何かしらの影響があるの は間違いないかなと思ったのであった。
もしかしたら、唐さんの世界を綺麗にしたら高取さんの世界なのかも。
いや、唐さんの世界に寺山修司さんの綺麗な世界を融合させたものが高取さんの世界なのかもしれない。
と、根拠のないことを思うのであった。
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