気が付けば一週間が過ぎていた

　もうあの方のことは書かないつもりでいたが、やはり、書いてしまう。
　あの方が亡くなってもう一週間が過ぎているのに気が付いた。
　この一週間、あの方の身の回りの人達の追悼にかんする書き込みが多く、その時その時によって受け取り方も違っていて、なんだか精神がおかしくなったのかとも思えた。

　でも、考えたら、あの方の劇団の公演が明々後日には始まっているのである。
　早いというか、気が付けなかったというか。
　当然、公演には両作品、そして、千秋楽には行く予定である。
　そして、あの方が作った世界、そして、その中で生きるあの方が育てた役者陣の演技を楽しもう。
　それがあの方への追悼でもあるのだから。

　そういえば、あの方が亡くなった後の稽古を、昔、あの方の劇団に所属していた女優さんが代わりをしているようだ。
　あくまでも噂なので、事実なのかどうかはわからない。
　でも、その女優さんが代わりをしていると聞いた時、とても安心するものがあった。
　その女優さんが演出を観たわけではないのに。
　あの方の劇団が黄金期の頃に活躍をし知っている女優さんだから、という安心感かもしれない。

　とにかく、あの方の劇団の公演があの方なしでもいい作品になることを祈るのであった。


　とにかく、そんな心境で今週の平日も終わった。
　明日はFacebookで知り合い、その書き込みでいろいろ勇気をもらっている方が主宰している飲み会に参加をする。
　勇気をもらっている方にはいつかリアルに会ってみたいと思っていたので、楽しみである。

　とりあえずは、今夜は寝よう。
　お休みなさい。