『Cárcel de mujeres(Women’s Prison)』メヒコ1951年公開、Miguel M. Delgado監督、Miroslava Stern、Katy Jurado、Sara Montiel、ら。Katy Jurado観たさに鑑賞しましたが、予想以上の見応えに満足しました。チェコスロヴァキアからメキシコへ帰化し 30歳の若さでこの世を去ったMiroslava Sternは冤罪の汚名を着せられた新入囚Evangelinaを演じ、優しいDoraを演じたSara Montielと、逆に意地悪いLupe役のKaty Juradoらに囲まれながら異彩を放っています。獄中で出産し幼子を残しながらあの世に旅立つDora(Sara Montiel)から子育てを託されたEvangelina(Miroslava)は幼子と共に壁の外に眩しく解き放たれるところでエンディングとなります。女囚達の感情、苛め、喧嘩、暴動、鎮圧、、といった中に母性愛を擽る演出、贅沢なキャスティングの中で美女達の役割分担が見事で、それぞれの魅惑を振り撒かれていました。邦題公開は見当たりませんでしたが、敢えて名付けるとすると、『女囚達』とか『壁の中の女達』という直訳になるのかもしれません。1956年公開の邦画『女囚と共に』の久松静児監督、脚本を書いた田中澄江、主演した田中絹代や原節子は このメキシコ映画を観ていたのか?、等と単純な思いが過ります。
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