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2021年02月25日06:43

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春雷

『春雷』1939年公開、佐々木啓祐監督、川崎弘子、木暮実千代、田中絹代、夏川大二郎、笠智衆、ら。
「つぼみ」を「蕾」と書くべきか、「雷」とすべきか、確認出来ずでした。。
自分(夏川大二郎)を慕い続けてくれていた許嫁(川崎弘子)を裏切ってまで無邪気な富豪の娘(木暮実千代)に心奪われた男が、その娘に裏切られ、というあるある話。そんな中で、男を裏切った方のその小暮実千代が自己中心ながら女として人間として成長、思い立った事は直ぐに行動に移し、仲立ちを買って出て夏川大二郎と許嫁 川崎弘子の寄りを戻そう、とする涙ぐましい奮闘物語。女性目線では、夏川大二郎という男は何とも虫のいい、佐分利信のような身勝手さが際立つ存在です。未だ観ぬ田中絹代を求めて本作品を鑑賞したのですが、あんなにも美声を轟かす木暮実千代に再注目しました。それに何よりも、青森から上京中の川崎弘子、まとわり付く男から逃げようとして山形県の羽前豊里駅で突然に途中下車する仕草を始め、其々の一挙手一投足に惹かれます。時代を越えた美人と言ってもよい川崎弘子に釘付けとなりました。生活に困窮し女給になった川崎弘子が満州へ渡ろうかとする場面、出航直前に船を降りてしまいますが、もし満州へ渡っていたらどんなドラマが用意されたのでしょうか。地味な役回りに終始した田中絹代と比べ、川崎弘子と木暮実千代が際立った相対するキャラクターを発揮していました。しかしながら、夏川大二郎、一皮剥けそうで剥け切れていないと感じるのは私だしょうか。
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