mixiユーザー(id:20839049)

2021年02月24日07:21

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男の償ひ

『男の償ひ 前編&後編』1937年公開、吉屋信子原作、野村浩将監督、田中絹代、佐分利信、桑野通子、夏川大二郎、吉川満子、河村黎吉、ら。
連続して襲い掛かる不幸に流石の強気負けん気も遂に萎えて精神を病んでしまった伊豆の旅館娘役の 田中絹代、考古学者役の佐分利信は彼女を見据えてそれまでの不義を猛省、タイトル通り余生を「男の償ひ」として捧げ生きよう、というお話。後悔先に立たず、覆水盆に返らず、元の木阿弥、、、様々に佐分利信を批評したくなります。
幼馴染である桑野通子との
結婚を母親(岡村文子)に反対されてあっさり諦め田中絹代に婿入りした佐分利信、学者 研究者と言えども融通の効かない性格でヒモ生活を続ける婿の佐分利信に対し、田中絹代の親、特に母親役の吉川満子もついには呆れ果て。考古学者と言っても大学等から給料を貰ってはいない設定が不思議極まりますが。佐分利信兄役の河村黎吉が金の無心に来て益々トラブルを増やす、、周りを不幸にし続ける、とんでもない兄弟ぶりです。不幸に見舞われた田中絹代を捨てて離縁した佐分利信は桑野通子と再会して寄り戻そうとするも失敗し母親と飛騨に引き籠りますが、田中絹代は別れたくないと泣き濡れて暮らす日々の中で妊娠が発覚。父無し子を産ませては世間体悪いとする母親の吉川満子が取り成して奉公人の喜之助(夏川大二郎)と結ばれるものの、父親が病で倒れ、母親の吉川満子は火事で死亡、旅館は燃え落ち 新たな夫である夏川大二郎も大火傷、失明。そんな不幸にも耐えて数年経った頃、恥知らずにも佐分利信が再び登場し、何とか追い返すも、盲目の夏川大二郎が川に落ち、助けようとした幼い息子までもが、川に落ち、、、正気に耐え切れなくなり精神を病んだ田中絹代、ここまで不幸に見舞われ続ける女を演じた田中絹代、初めて見たような気がしました。
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