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2020年11月17日07:37

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人間模様

『人間模様』1949年公開、丹羽文雄原作、市川崑監督、山口淑子、上原謙、月丘千秋、青山五郎、江見俊太郎(江見渉)、東山千栄子
斎藤達雄、ら。
戦後混乱から過去を振り切り新たな人生を歩もうとする男女四角関係メロドラマ。青年実業家を演じた青山五郎(旧 三原純)って上原謙の義弟でしたか。デパートガール役 山口淑子が惚れてしまう上原謙は感情あるのかないのか何処吹く風ながら、何とも言えない嵌まり役なのかも。戦中に大陸にいたという設定で引揚げ時の苦難を語る山口淑子が真に迫っています。この作品中で山口淑子と上原謙が近付いた様に、絵画好きが縁でお近付きになるという脚本は多いですね。上原謙に物足りなさを感じている幼馴染令嬢を演じた月丘千秋は月丘夢路の実妹、主役の山口淑子とコントラストを放ちながらの目立ちぶりでした。単なる恋愛感情以上に大きい人間愛を感じていた上原謙とは結ばれなかった山口淑子の結婚式に出席した上原謙が山口淑子の幸せを祈って自分のお守りである母(東山千栄子)の形見を贈るシーンや、一番大切な事を言いそびれた気がすると告げた山口淑子に対して話を逸らすシーンがあります。上手く表現出来ないのですが、市川崑って、こんな風に作品を仕上げていたのか、、と思える一作でした。本作品の上原謙を、黒澤明監督『白痴(1951年)』で原節子と共演した森雅之と比較してみるのも面白いかもしれません。一方、闇屋役の江見渉と虚ろな関係を続けるアバタ風の月丘千秋、警察に追われて落下死した江見渉を目撃し「私のバカー!」と絶叫する過剰な演技には引いてしまいましたが。主題歌である「人間模様(霧島昇)」と「夜のひなげし(二葉あき子)」も心に響きます。
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