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2020年07月22日08:13

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黒い河

『黒い河』1957年、小林正樹監督、有馬稲子、仲代達矢、山田五十鈴、渡辺文雄、宮口精二、ら。
戦後進駐軍統治下の厚木米軍基地周辺に蔓延る愚連隊や長屋住人達の日常の中で、強引に仲代達矢の女にされてしまった有馬稲子が、自分を取り戻そうと、走って来るダンプカーの前に仲代達矢を突き押して復讐する、というエンディング。どんな悪役を演じさせても仲代達矢は上手いです。有馬稲子は一見 自己主張があるようで、結果的には男の勝手さ、第三者の勝手さ、に振り回されるという役回りが多いように思います。殆どの住人が滞納し続ける家賃を口喧しく取り立てようとしたり、取り壊し立ち退きを前提に陰で仲代達矢と算段図る腹黒金歯の山田五十鈴、何やらせても芸幅の広さに感心です。キャバレーを開く為に長屋を取り壊そうとする人間v死守しようとする住人、、朝鮮人で共産党員の金を宮口精二が演じ、立ち退きへの反対運動を激しくアピールしますが。共産党員を警戒し、大学生役の渡辺文雄が入居しようとする際に「好きな政党はあるか?」と大家の山田五十鈴が聞くシーン、長屋住人達が毎月集まって各世帯が使ったであろう電気使用状況を申告させ電気代を割り当てるシーン、ある住人に輸血が必要となったのに協力を避けようとする周りの人間の様子、等、幾つかの興味深い場面がありました。取り壊し→立ち退きを実行に移す為に、社会や法律に疎い住人達各世帯を説得し時には「騙して」印鑑を押させ、役所の窓口担当者も易々と「受理させられ」てしまうシーンがありますが、こんな事、戦後のみならず、令和の今でも横行しているような気がします。それにしても有馬稲子、綺麗でした。
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