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2020年07月20日19:00

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カルメン故郷に帰る

『カルメン故郷に帰る』1951年公開、木下恵介監督、高峰秀子、佐野周二、井川邦子、佐田啓二、坂本武、笠智衆、ら。
家出をし、東京で踊り子をするカルメン(おきん=高峰秀子)が同僚の踊子・マヤ朱美(小林トシ子)を連れて初秋に北軽井沢へ里帰りする、というお話。ストリッパーの高峰秀子が、という映画紹介が一人歩きしているようですが、本作品の中では東京のストリップ劇場に上がっている、という下りは一切出て来ません。北軽井沢駅を降りて車で少し走った北軽井沢小学校の近くが実家ですが、近くに聳え立つ浅間山が美しいです。現在の長野原町立北軽井沢小学校の昔でそのままロケしたのでしょうか。当初 芸術の擁護者を自任していた校長の笠智衆は作品中でもよく唄っていましたね。私生活でも詩吟とか大好きそうですし。悪徳親父(丸野十造)を一本背負いで投げたり、仲間を集めて酒盛りをしたり、、娘の行動を恥ずかしがる坂本武に「恥ずかしいという感情は人間だけのもので、尊い事だ」という説得とか、、大活躍の笠智衆でした。カルメン=おきんの父である坂本武は、娘(高峰秀子)が子供の頃に牛に頭を蹴られた原因で少し頭が弱くなったと疑っており、可愛い娘を不憫に思いながら、ばつの悪い、渋そうな顔で、帰省した娘を眺め続けます。出征中に視力を失ってもオルガンを弾き続けよう佐野周治を健気に支え続ける妻の井川邦子も私にとっては新鮮な役柄です。カルメンらによる一夜限り興業で稼いだ金の使われ方にも木下恵介の思いが込められていました。国産(富士写真)フィルム最初の総天然色映画作品の保険として、まずカラー撮影を行い、その後で改めてモノクロ撮影を行うという、二度手間かけた作品だったとは恐れ入りました。リバーサル・外式発光というフィルムだったとか。他にテクニカラー、イーストマン・カラー、とか、、上映映画館によってカラーとモノクロを使い分けていた、とか。。へぇえー。フランツ・シューベルトの曲が「シューバート」と紹介されていたり、英語読みの方が一般だったんですね。また、「草軽電気鉄道」という軽井沢と草津を結ぶ高原列車が映っていましたが、鉄道ファンなら是非観ておきたい作品だと思います。
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