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2020年04月03日17:55

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口笛を吹く寅次郎

『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(32作目)』1983年12月公開、竹下景子、中井貴一、杉田かおる、ら。
博の実家がある備中高梁で寅次郎がかけている公衆電話はこれまでのダイヤル式からプッシュホン式になっています。門前の小僧習わぬ経を読む、、、寅次郎が急遽 代理坊主として法事へ、そして口から出任法話を、、笑いました。志村けんとは違う種類の笑いとなります。違いは上手く表現出来ませんが。博の兄弟の中で次男が住んでいるのは千里ニュータウン、という設定でした。ここにもあった遺産相続で揉める話、、、煩悩が服を着て歩いているような寅次郎から妙に成る程と思わせる説得が印象に残ります。「人の間に入って事を取とりなそうとする事が結局 根本的な問題解決の邪魔をする事がある」とか、「男の子は親父と喧嘩して家を出るくらいでなきゃ一人前とは言えない」とか。備中高梁から岡山までを買った切符なのに、東京迄乗り継ぎ、京成柴又で降りた寅次郎、、これって日本全国でキセル行為を助長
してしまったはずですが。当時の国鉄は松竹に抗議しなかったのでしょうか? 柴又駅プラットホームで竹下景子から愛の告白をされようとしている一隅の機会を、自らみすみす冗談にしてしまうのが寅次郎の哀しみであり、このシリーズに貫かれている歯軋りが観客から聞こえるようでした。
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