mixiユーザー(id:20839049)

2019年10月24日01:00

56 view

サタンタンゴ

『サタンタンゴ(Sátántangó
)』1994年公開、ハンガリー・ドイツ・スイス合作、クラスナホルカイ・ラースロー原作、タル・ベーラ(Béla Tarr)監督、ヴィーグ・ミハーイ、ら。イメージフォーラム渋谷、にて。雨が上がっていたり晴れたりは僅かで、殆どが雨模様 若しくはどしゃ降りと強風、舗装されていない道路がモノクロで余計に暗く悲しいです。沈黙の時間に付き合わされ、味わされます。居酒屋でのどんちゃん騒ぎ等にルイス ブニュエル映画のような世界も感じました。「お前はツィガン(ジプシー) なのか パト○○なのか?」という民族の確認に対して、「いや違います」とか「ルーマニア人なんです」とか、同じハンガリーに住んでいても民族事情は様々です。お金を土に埋めて水を撒くと増える、と騙される少女、可愛がっていた猫を虐待し始めるシーンを見続けるのは辛かったですし、そもそもあのシーン、どうやって撮影したのでしょうか?動物愛護団体から抗議されなかったのでしょうか? ましてや猫いらずをミルクに混ぜて無理やり猫に飲ませて殺してしまう、果てには自らが猫いらずを口に入れて命を断ってしまった少女を助ける事が出来なかった回りの大人の無責任さは、いくら社会主義が崩れて庶民の生活を台無しにされた?無秩序では言い逃れ出来ないでしょうに。死んだはずの男、イルミアーシュ(ヴィーグ・ミハーイ)が帰って来て村人達は混乱させられっぱなしでした。評判の7時間18分、二回の休憩を挟みましたが、ほぼ集中して鑑賞出来たつもり、ですが、
結局 彼は何者だったのか分からぬまま映画館を後にした次第です。決して底抜けに明るいわけではないハンガリー人が引き摺った陰はよく臭い取る事が出来たのですが。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年10月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031