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2021年05月17日15:20

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5/16 田原桂一 表現者たちー白の美術館ー@ポーラミュージアムアネックス

日曜日、東銀座に2時半にいく用事があり、中途半端な時間なれど、どうせで出かけるなら何かないかと検索。緊急事態宣言下、ほとんどの美術館はやっていないし、出たついでとはいえ電車移動はしたくない。しかし、アート禁断症状がっ…。

銀座でアートに浸りたいなら、おすすめは4ヶ所:銀座メゾンエルメス、シャネルネクサスホール、ポーラミュージアムアネックス、ザギンザスペース(資生堂)

検索してみたら、シャネルとポーラが面白そう。どちらも事前ネット予約。ところがシャネルは当日全て満杯、で、ポーラミュージアムアネックスを予約。

東銀座からは徒歩10分。久々に歌舞伎座の前を通る。その昔、歌舞伎は母のお供でよく行った。なんだか遠い昔…そして今コロナ。5月は14日にやっと初日を迎えた模様。頑張って〜としばし看板を見上げる。

田原桂一 表現者たちー白の美術館ー
フォト
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
田原桂一は、「光」をテーマにフランスを中心に世界的に活躍されたアーティストで、木村伊兵衛写真賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、パリ市芸術大賞など数多くの賞を受賞し、その表現方法は写真にとどまらず、彫刻や映像、インスタレーションなど、様々な領域にわたっていました。
本展では、田原桂一が1978年から1987年に撮影した画家のアンドレ・マッソンやヨーゼフ・ボイス、クリスチャン・ボルタンスキーなど、世界的な巨匠の「ポートレート」シリーズを中心に、最後に手掛けた「白の美術館」での表現者たちを撮影した作品を展示します。田原桂一にとってポートレートを撮影することは、単なる肖像写真ではなく、その人物の瞳の奥に秘められた想いや気配などから放たれる「Lumière」(光・知識・啓示)までも掴み取ることでした。作品を通じて、自らが発する者だけが「表現者」ではなく、鑑賞者も含めその「Lumière」を共有する者全てが「表現者」であると強く思い知らされます。


2018年6月に同じくここポーラミュージアムアネックスで、田原桂一氏の写真展をみている。その時の展示は、ルーブル美術館などで撮影された彫刻のシリーズ「トルソー」、素晴らしかったのを覚えている。その時の作品をおしゃれにプリントしたオーナメントが1階で販売されていた。すてき〜
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さて、今回の展示は、田原のポートレート作品に注目、1970年代後半から10年に渡って世界的な巨匠を撮影した連作と、テレビ番組の「白の美術館」にて出演者を撮り下ろした作品の二部構成。
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最初の展示室では、画家や、詩人、演出家のポートレートが2枚ずつ展示。その組み合わせがよい。1枚は顔のアップでもう一枚は引きの構図というのが大方のパターンだが、この2枚でその表現者たちの人となりを表現する。
アンドレ・マッソンフォト

ピエール・クロソウスキーフォト

クリスチャン・ボルタンスキーフォト

現代美術家の名前は全く詳しくないのだが、ボルタンスキーは、ついこの間「トライアローグ展」で《シャス高校の祭壇》をみたばかりだからすぐ思い出した。

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写真が映し出される白い紗のカーテンを潜り抜けて次の展示室へ移る(夫が、コロナの時代にカーテンを潜り抜けるのは衛生上どうか、と苦言)

テレビ朝日でポーラが提供する「白の美術館」と言う番組があるそうな。
https://www.tv-asahi.co.jp/shirobi/
「世界で活躍する“表現者”たち。彼らは今何を考え、どんな未来を見ているのでしょうか。この番組は、“時間”と“空間”という制約を設け、表現者たちに今伝えたい「何か」を自由に表現してもらう番組です。」
「「白の美術館」は、ふたつの放送でお届けします。地上波は出演者の表現する様子を凝縮し、BSでは表現者へのインタビューや日常に密着。番組での表現にいたった背景に深く迫ります。ふたつの「白の美術館」が、表現者の今を立体的に描きます。」


田原氏は晩年この番組制作に企画段階から関わって、ポートレートを残している。4人の表現者たちの大きな写真2点と、放送された映像の展示。

山本耀司フォト
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小松美羽フォト
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森山未來フォト

宮田まゆみフォト

ここでも2枚1組の写真。顔や全身の写真と、手や耳、目のクローズアップ。一昨年見た彫刻写真のように高いコントラストの中で、白く発光するような力強さを感じる。
映像は、阿吽の狛犬を体を使って絵具塗れになりながら描きあげる現代アーティスト小松美羽と、石と対話しながら石の間を踊り、石を積み上げていく森山未來のパフォーマンスがすごくよかった。選ばれし表現者たち。

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でも、生きていること自体が、外に向かって何かを発信しているんだ、だから誰もが表現者なのだね。田原が写し出す「光」が教えてくれて、ちょっと元気をもらった。

田原桂一self portrait(2004年)フォト

5月31日まで

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