ぶら美でも公式HPでも、しっかり予習していたし、画像も見ていたのに、その絵の前に立ったら、急に涙が出てきて止まらなくなってしまった。自分でもびっくり。恥ずかしかったので、マスクをしていてよかった。
神田日勝は、朝ドラ「なつぞら」で主人公なつの幼馴染、山田天陽のモデルとなった、北海道開拓農民の画家。
スマホでQRコード読み取れば、無料で音声ガイドが得られる。ナビゲーターが天陽演じた吉沢亮くんだったからドラマを思い出したからなのか。
絵が上手くて感動、美しくて感激、ででた涙ではない、とわかっていたから、自分でも戸惑った。絵画鑑賞で、こんな切なく心が震えたのは、ひょっとしたら初めてかもしれない。
泣けたのは全部馬の絵で、これをみた時再びこみ上げてきて止まらなくなった。そして理由がわかった。
苦楽を共にした農耕馬の死んだ姿を描いたもの。
マオがなくなって、冷たくなって、でもまだ湿り気のある柔らかい手触りの毛並み、荼毘にふす前日、一日中カメラを向けていた自分がいた。
神田日勝の馬に対する気持ちが、自分のそれと重なっていたのだ。深い悲しみと感謝、鎮魂。共感した。
コロナ対策で、日時指定予約制となった展覧会。私は東京駅周辺共通券があったので、フリー入場。電車も東京駅構内もガラガラ、むしろ土日の方が狙い目かも。展覧会も、あまり人気ない展覧会並みの人の入り。もったいない。
お勧めです。馬の絵だけのことでなく、やはりこの画家を知っておいてよかった、もっと生きていて欲しい画家だったと、いまだに興奮しています。
まだ整理し切れていないので、詳しい日記はまた後日書きますが、お知らせしたくて取り急ぎ。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202004_kandanissho.html
神田日勝氏にちなんで、ステーションギャラリーの「壁」を撮った(笑)
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