mixiユーザー(id:20780552)

2016年12月13日17:11

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自衛隊のレゾンデートルとは何か?

コミュで10式戦車の話をしました。

私がこんなものは自衛隊及び防衛省幹部が、三菱重工に天下りするための道具で、実戦では全く使い物にならないと書いたら、「そんなことないんだから、あ−ちゃらこーちゃら」と「自衛隊ラブ!」のシトから脊髄反論が来てしまい、それも発言内容が全くお話になりませんので、ここで改めてそもそも自衛隊てのはなんぞや、から書きます。

これは元防衛省キャリアの太田述正氏が動画で言ってるので、そのまま書き下ろし。

【最近の邦書を通じて日本の防衛問題を語る 3/6 防衛省OB太田述正】
https://www.youtube.com/watch?v=JiDF3U4j0hs&t=615s
(7:00経過〜)

「戦後、陸⇒海⇒空の順番で自衛隊は発足したわけだが、それぞれ少しずつ違う考え方のもとに出来たんだけれども、そのとき偶然決まった装備・編成をそのまま維持していたに過ぎない。

海上自衛隊は哨戒機、初期の哨戒機は物凄くチンケなものだったが、ありましたよね。それと護衛艦、世界通念上は駆逐艦ですけども、ありましたね、これを古くなったから新しいのを買いますねというときに、数量はほぼ維持していくと、すると単に新品なだけでなく、次はより高性能なものが欲しい、より高機能で、より大きな船を作るので、当然お値段も張る船になって来るから、海上自衛隊の予算もどんどん増えると、(三菱重工や川重など防衛関係企業なども含めて)みんなハッピーだと。
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じゃあ、それ(護衛艦や潜水艦など)を何のために使うかは全然考えてないわけね。
(自衛隊が)発足したときの、たまたま偶然でもって色んな構成、装備品数や編成が決まったのを、そのまま転がしていただけの話。

だから(海上自衛隊が)米第7艦隊を守るとか、あるいは(陸上自衛隊が)ソ連が北海道に上がってきた場合に対処するというのは、みんなおとぎ話で、後で作ったストーリーにすぎないわけで、残念ながら殆どが全部がウソで、
中で本当の話っていうのは、兎に角、日本周辺のソ連の原子力潜水艦を撃破する<ことには>使えるねと、海上自衛隊はね。

その海上自衛隊っても、水上艦艇(護衛艦等)にしても潜水艦にしても何の役にも立たないわけで、役に立つのは哨戒機、それも(対潜)ヘリコプターではなくて、固定翼機、対潜哨戒機と称してるヤツで、現在で言うとP3C(※今はP1もあるが)ですね。
(これ)だけなんですよ。
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ほかは何の意味も無い、要するに日本周辺で使うということを考えればね。
(海上自衛隊は)何の意味もない存在です。

それから陸上自衛隊にいたっては全部が何の意味も無い存在です。」

   ↑
これが自衛隊の基本的なレゾンデートルなので、最初からウソの話に、またウソにウソを重ねるから、装備品の導入動機はどんどん話はヘンになるわけです。

そもそも戦前の帝国陸海軍は戦史を見れば分かるように「外征専門攻撃大軍団」だったわけであり、それが戦後は「憲法上の制約」から「専守防衛」ということになり、米国は戦後、武装解除して二度と立ち上がれないようにしたかったのだが、1950年の朝鮮戦争の発生と米ソ冷戦開始で、日本(ドイツも同様)に武装させる必要になった。
しかし周辺諸国との兼ね合い、特に日本軍に一番酷い目にあった豪州とニュージーランド、フィリピンが強硬な態度を崩さず、日本との軍事同盟を拒否、仕方なく米国、韓国、日本、台湾でやろうと画策したが、韓国が反日で拒否してしまい、<その結果として>米国はアジア太平洋諸国とバラバラに軍事同盟を締結し、それを日米安保で補完するという形式になった。
というのが本来の話。

従って、日本は米軍の兵站基地であって、米軍の太平洋部隊の総司令部はハワイだが、そこの出先機関なわけです。
本店がハワイで、営業所兼倉庫が日本の在日米軍という感じですな。

1980年代に社会党が言ってた「非武装中立論」も、元ネタは石橋湛山が「米、ソ連、中国と平和条約を締結して、日本は独自武装して、米軍撤退してもらう」という構想があったので、それをアレンジしただけに過ぎない。
重光葵が「日本が集団的自衛権を発動するので、米軍はグアムまで撤退して(在日米軍は)引き揚げろ」と米国と外交交渉したのも、同時期です。(1954〜1955年ごろ)
それが1955年(昭和30年)の国会決議で「核武装は憲法9条違反ではない」という事にも繋がって、慌てた米国がNPTを発効して1968年に加盟して、核武装は断念したのです。
これ今は殆ど知られてないですね。

今から「非武装中立論」<だけ>を見ると「アホじゃないのか?」と思うのだが、上記前段があったのです。
日本は戦後も全然懲りずにそういう「危ない思想国家」だったので、「在日米軍はビンの蓋論」をキッシンジャーが周恩来に言ったのは有名です。

10式戦車の話に戻ると、今時、重量40tの戦車なんか実戦では使い物にならないわけです。
セラミック装甲で軽くなったとか何とかは全部言い訳で、本来はメルカバ犬筌譽パルド2やM−1みたく、60tの重装甲がないと現代戦では使い物になりません。
では、日本もレオパルド2を購入すれば良いのではとなりますが、「アマゾンでするお買いもの」としてはそれが正解です。
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しかし自衛隊がレオパルド2を買うと、先に書いた三菱重工への天下り云々は別にして、「60tの戦車をどこでどうやって使うんだ?日本国内で走れるのか?」と野党はともかく、財務省から絶対に聞かれるわけでして、「専守防衛」という看板が使えなくなってしまいます。
「シリアでISと戦います!」とか、「アフガニスタンでタリバンと戦います!」、なんて話は、本音で絶対に出来ないですよね。

極東アジア地区でしたら、
「38度線で在韓米軍の代替として陸上自衛隊の戦車部隊が守備に就きます」しかありませんのでそれでも良いですが、韓国政府が猛烈に反対するに決まってるので考えるだけムダです。

結局、上記の妥協の産物で無駄な10式という「お買いもの」をせざるを得ないわけです。
以上から、日本が本気でレオパルド2を導入するには、憲法改正しなければならないという事になってしまうのですね。
本当にレオパルド2が自衛隊の海外作戦で必要か、適用かどうかはまた別問題ですけれど、それが本来は妥当であり、日本政府及び我々国民にやる気がないだけであります。

だが現在は「自衛隊なる軍隊モドキ」に世界第8位の5.1兆円の無駄な軍事予算編成しているわけで、大元を是正しないと無駄な垂れ流しが治らないでしょう。
これも我々国民が外交も安全保障も全く何も考えてないからであり、外務省が悪いというのは責任転嫁であり、結局全部、我々に戻って来てしまうというオハナシです。

※太田述正氏に敢えて警告するが、これはブログではなく飽くまでも「日記」なので無断で自分のブログに引用するのは辞めるように!二度と無断コピペは行わない様に!


■稲田防衛相、中国に反論 「妨害弾発射の事実ない」
(朝日新聞デジタル - 12月13日 11:37)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4339154
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年12月13日 20:51
    特別「自衛隊ラブ♪」でも無い私は良いんですが、モデラーから軍オタまでマイミク諸氏には10式戦車好きも結構居られまして、あからさまに正論ぶつけようなら石でも飛んできそうな悪寒(笑

    ただ戦車や装甲戦闘車両以外の陸自装備は「いざと言う時」に実際役に立ってますし、今後も永遠に無くならないであろう大災害への備えで陸自は不用!、あとはドローンと警察と消防と国際救助隊で十分・・・何てのは暴論に等しいでしょう

    それはさておき、単なる技術やハイテクのオリンピックなら10式も列強MBTの土俵に上がれても、同様に「日本の国情に合った」との理屈の元で造られた61式まで遡って、何れも実戦経験皆無の陸自戦車じゃ使えるかどうかさえ未知数若しくは駄目、結局現状のままではイージス艦やF35と並んで「高価なハイテク玩具」に成り下がるしかないでしょう。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年12月13日 22:38
    > mixiユーザー 

    何で10式って変な人気あるんでしょうね?
    74〜90式の採用当時は「これが世界最強!」なんて意見は全く有りませんでした。
    74式デビュー時にPANZER誌が発行されましたが、90式は「レオパルド2のコピー」と軍オタみんなが言ってました(笑)

    上記の太田さんの意見は、自衛隊を戦前同様の「軍隊≒戦闘部隊」として使うならば、<所謂、領域防衛>というのは意味がないと言う事です。
    陸上自衛隊に何の意味も無いという件で、私が「貴方はそういうが、自衛隊は災害救助活動で役にたってるではないか?」と聞いたら、太田さんは「だったら戦車も装甲車も自走砲も要らないじゃないか」との事。
    まあそうなんですけどね。

    その陸上自衛隊ですが、3.11を経験した、民主党政権にて、重装備の戦闘専門部隊と災害救助専門の軽歩兵連隊の二つに分離しようとしたそうです。
    陸自は13万人ですから、およそ約3万人を戦闘部隊にし、10万人を軽歩兵連隊にすると。
    それで編成と装備を一新することで、予算配分をバラマキでなく効率的に変更しようとしていたのだそうです。オスプレイを装備するのはその一環のひとつだったとか。
    それが自民党政権復帰で全部チャラになり、結局は現状維持になってしまったのだそうな。

    確かに特に陸自の装備購入はデタラメで、AH64ヘリも64機購入が、僅か13機で終了。買えば良いのに富士重工に作らせて、ボーイングに高額なライセンス料を払わせておいて、キャンセルしたんですよ。
    13機で終了した理由が、毎年ソフトウェアのアップデートに高額な費用が掛かることを陸自は採用時に知らなくて、後から知ったのでキャンセルしたというお粗末。
    それで富士重工からライセンス料の支払いを要求されたが、陸自はそんな約束をした覚えはないと突っぱねて、裁判されて、当然敗訴しました。もう滅茶苦茶ですよ。









  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年12月15日 22:03
    徹甲弾は、実戦では役に立つのだろうか?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年12月15日 23:14
    > mixiユーザー 

    残念ながら、戦後は朝鮮戦争、中東戦争(湾岸戦争やイラク戦争では殆ど対戦車戦闘は無かった)以外は、今のシリアやイラクを見てのとおり、地域紛争(conflict)なので、戦車は対人用もしくは拠点破壊用です。
    従って発射するのは、対戦車用徹甲弾(Armor- piercing shot round)ではなく、殆どが対人用キャニスター弾もしくは榴弾ですね。

    例えば、ベトナム戦争で活躍したM48パットン戦車は90mm キャニスター弾(Canister round)を多用。
    M336 90-mm canister anti-personnel tank round
    http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/m336.htm

    同じくベトナムにて使用したM551シェリダンは152mm ガンランチャー(ミサイルと砲弾を両用可能なもの)から
    M625もしくはM625A1キャニスター弾をベトナムにシレイラ・ミサイルは持ち込んでないので、これしか撃ちませんでした。
    http://www.inetres.com/gp/military/cv/tank/M551.html

    現在のレオパルド2及びM1エイブラムス戦車は同じ120mm砲ですがアフガニスタンやイラクで多用するのはM1028 キャニスター弾
    https://www.orbitalatk.com/defense-systems/armament-systems/120mm/docs/M1028_Fact_Sheet.pdf

    キャニスター弾とは早い話が兵士やゲリラに対して対人用のデカいショットガンをぶっ放すものですね。

    もうステート国家間での大規模戦争は無いので、戦車も新型作ってるのはロシアと日本くらいなもので、
    他国は冷戦時に開発した戦車の改良しかしていません。
    新規開発する必要性が無いからです。
    それがフツーの感覚でしょう。先進国はどこも財政難ですから、戦車なんかお古の改良で十分だと判断しています。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年12月18日 17:58
    勉強させられますね
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年12月19日 01:00
    > mixiユーザー 
    はやり役に立ちませんか。
    勉強になりました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年01月01日 22:42
    > mixiユーザー ロシアのTOS-1ブラチーノなんか対ゲリラ戦に特化した装甲車ですが実際どうなんですかね。あとT-90MSはPANZER誌で評論家が結構好意的な記事を書いてて思わず買ってしまいました。ロシア兵器褒められるとつい手が…DELTAさんには贔屓の国とか有るんですか?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年01月02日 14:50
    > mixiユーザー 

    TOS-1ブラチーノってどんなのだか知らなかったのですが、これですな。
    https://www.youtube.com/watch?v=WfacUxfJbFI

    この動画の場所(ユーラシア大平原)で、単純に敵を叩き潰すならばこれでも良いんですが、今のゲリラ戦は住民を人質に取った市街戦(イラク、シリア)か、山岳戦(アフガニスタン)であり、
    また、対ゲリラ戦というのは要するに、軍隊による警察活動でしょう?

    今、イラク・ファルージャ市で、イラク軍、シーア派イスラム民兵(withイラン革命防衛隊) 、米特殊部隊による、対IS包囲戦をやってますが、主体は装甲ハンビーで、戦車はオマケです。
    VICE NEWS
    「Fighting the Islamic State with Iraq’s Golden Division: The Road to Fallujah」
    https://www.youtube.com/watch?v=R6axTxU30yo



    現代の贔屓の国ですか?
    表題の自衛隊の装備品、及び日本企業のマネージメント能力で見習うべきと言う意味であるならば、
    イギリス、オーストラリア(ニュージーランド)、カナダ、のアングロサクソン国ですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年01月02日 16:11
    > mixiユーザー なるほどです。
    人質を気にしないならTOS-1でも良いがそうもいかないという事ですね。
    参考になりました。
    俺はロシアが優れていると思ってるわけではなくて、単に親近感を抱いてるといったところです。
    あとフランカーとファルクラム(ロシアでの愛称はジュラーヴリクとラーストチカ)のデザインと飛行性能に一目惚れしたのも大きいです。
    見習うべき国なら確かにイギリス軍とか全部が全部というわけではないですが実戦的ですよね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年01月02日 17:22
    > mixiユーザー 

    要は、日本の軍事オタクや「自称、軍事ジャーナリスト」とやらが、完全に間違っており、大いなる誤解をしてるんですよ。

    自衛隊は軍隊ではないですよね?
    軍隊ならば、「日本陸軍」、「日本海軍」、「日本空軍」と名乗るべきですが、
    上記に書いてありますが「憲法上の制約」があって名乗れないでしょう?
    だからロシア軍や中国軍と比較するのが、そもそも完全に間違ってるのです。
    軍隊ではない、軍隊モドキが、年間5.1兆円の予算を消化して、天下りするために作ってるので国産兵器は
    全く使い物にならないわけです。

    ロシア軍のTOS-1でもT-90戦車でもスホーイ戦闘機でも何でもそうですが、連中は実際に命がけで戦うことを前提条件に作ってますな。
    でも日本は「絶対に使っちゃいけない」のが前提なので、形<だけ>戦車や駆逐艦みたいなルックスであって、それをどこでどうやって誰を相手に使うかは全然、何も考えていないわけです。

    しかも「軍事ジャーナリスト」ではなく、「軍事評論家(Military commentator)」というのは、世界的には実戦経験がないとなれませんが、日本は「絶対に戦争しちゃいけない」ので、実戦経験のある、軍事評論家が、誰もいませんから、まともな論評も出来ない。
    皆が産経新聞記者程度の知識しかない、という恐ろしい状態なのを、全く不思議に思っていないという、稀有な状況なわけです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年01月03日 12:56
    > mixiユーザー The Road to Fallujah 観ました。確かに戦車は侵攻部隊の盾として前面に立ったり火力支援するといった程度ですね。
    あとイラク軍の所属だと思いますがMi-24が映ってましたね。

    ISでもアメリカでも大日本帝国でもそうですが神(日本では現人神たる天皇)のために人を殺すことが正義だといった主張が悲惨な戦争を生んできたと思います。
    真に神がいるなら自分のために人を殺せなどとは言わないはずなのですが、人類の大半はそこに気付いていないです。
    悲しい事です。

    話は変わりますがロシアの兵器は実戦志向とコストパフォーマンス重視の傾向があると思います。
    AKとかT-34とか、最近だとSu-25攻撃機は通常の航空燃料のほかにディーゼル燃料でも作戦できるよう設計されてますし、Su-27やMiG-29でも同クラスのアメリカ機に比べるとかなり安いんですよね。
    PAK-FA T-50もコストの高騰を抑えるためにステルス性を無暗に高くしない設計をしていると思います。
    F-22やズムウォルト級、XB-70ヴァルキリーなどアメリカは性能は一級でもコスト度外視の兵器を造る傾向が有るような気がします。
    日本は2流の兵器をアメリカ以上のコストで造るといったところでしょうか。

    産経新聞は確かに酷いですね。
    神武天皇は実在したとかいう本を産経新聞社が出版してるのを本屋で見かけて呆れ果てました。
    あれで全国紙なんだから日本は恐ろしい、地方紙のほうがまだまともなジャーナリズムを持っていると思います。
    十五年戦争やノモンハン事変も黙ってたらあれは正義の戦争で実は勝っていたとか言い出しかねないですね。
    最近自衛隊強いみたいな動画をYouTubeとかで見かけますがあれを信じるようじゃ日本に先は無いとしか言えないです。

mixiユーザー

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