2019年12月7日(土)19時30分ごろ、ダイナープレヤデスでの夕食を終えた私たちは、隣の車両であるサロン・デュ・ルゥエストに移動した。
目的は、ここで催される演奏会を聴きに行くことである。
チェロとバイオリンによる演奏は、葉加瀬太郎氏作曲による瑞風のテーマやいい日旅立ちなど、どれも素晴らしいものばかり。
これが、線路の鉄輪(わだち)の音と相まって、気分も盛り上がる。
満席になった会場の中で、しばし食後のひとときを楽しませてもらった私たちであった(^^)/
さて、演奏会が終わり、ついでに記念撮影までしていただいたところでいったん最後尾の展望デッキへ。
ちょうど鳥取駅停車中だった。
その後、再び903号室へ。
すると、室内の様子が一変していたのだった!
御覧の通り、ソファーがベッドに変わり、ベッドメイキングもされていたのである♪
寝台列車が希少な存在になった今、こういう列車の中で横になって寝る機会というのは貴重だ。
また、室内が醸し出す高級感もたまらない。
そしてベッドの上には、寝間着やチョコレートなどが置かれていた。
さすがは瑞風で、一流の演出を忘れていないということだろう。
配偶者のぐでちゃんともども大喜びであった♪
そして四季島の時と同様、こちらを着て記念撮影する。
昔の寝台列車にはおなじみだった、国鉄時代の柄が入った浴衣である。
せっかくなので持ち込んだのだ。
この雰囲気であれば、もう早めに寝てしまうに限る。
ただでさえ、明日の朝は早いのだ。
というわけで、23時になる前には2人とも眠りに落ちたのだった。
夜が更けて、12月8日(日)朝5時を迎えた。
まだ窓の外は真っ暗である。
なぜこのような時間に起きたのか?というと、朝食が6時10分からとなっていたからである。
食事が2交代制となっているので、このような朝早くからの食事になるのだ。
朝が苦手なぐでちゃんがちゃんと起きてくれるかどうか心配だったが、声を掛けるとその時点でもう目覚めていた。
1時間前ぐらいにはもう起きていたのだという。
服を着替えて、食堂車へ。
するとそこには、昨日の昼食と同じく京都「菊乃井」の朝食が待っていたのだった。
目覚めの一杯となる「二十世紀梨ジュース」を頂くと、さっそく食事が出てきた。
温かいものはしっかり温かいのが、車内調理の証である。
食堂車での朝食を味わえた、かつての寝台列車の旅を思い出した。
というわけで、さっそくいただきます♪
カレイの焼き物やホウレン草のお浸しなど、一つ一つが本当にいいお味だった。
ご飯も、勧められるままに2回もお代わりしてしまったほどだ。
大いに満足して部屋に戻ったのだった。
すると、すでに昼バージョンに切り替わっていた。
夜も明けて、窓には日本海の朝景色が飛び込んでくる。
2日目の旅の幕開けにふさわしい景色である。
さあ、このあといよいよ2日目の下車観光先である萩を訪れる。
ここでは果たして、どのようなものが待っているのか?
車窓を眺めながら、早くもワクワクしてしまった私であった
-つづく-
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