12月7日(土)10時18分に大阪駅を発車した瑞風は、京都駅に向かって走り出した。
1号車で見送った私たちも、部屋のある9号車へと戻る。
途中、1両丸々1つの部屋という「ザ・スイート」のある7号車を通る。
ここだけは廊下が階段状になっていて、通過する人は上り下りすることになる。
どんな乗客が利用しているのだろう?とちょっと興味深かったが、結局最後まで分からずじまいだった。
そんなこんなで9号車まで戻ってきたのだが、私たちの903号室はもっとも10号車寄りにある。
せっかくなので、10号車にも寄ってみた。
すると、ここには誰もいなかった。
1号車とよく似ているが、座席の配置がちょっと違うのと、鏡の形が1号車は丸形であったのに対し、10号車は四角形なのが特徴だ。
そして、展望デッキに続く道も用意されている。
最後尾になる時だけ開放されるわけだが、京都から先は進行方向が変わるのでほぼこちらが展望デッキとなるわけだ。
この展望車にはめったに人が来ないので、ほぼ貸し切り状態だ。
つまり、一番端っこの903号室より後ろは、実質的に私たちの専用スペースも同然ではないか!
1両と3分の1を占有できるのだから、広さの上では「ザ・スイート」を超えたといってもいいだろう♪
展望席の手前には、サービスするためのスペースも備えられている。
そして通路には、本も備え付けられていた。
これなら、たとえ一人で旅していても退屈することはないだろう。
二人旅ならなおさらである(^^)v
部屋に戻ると、クルーの方から室内の設備についての説明をしていただいた。
洗面所やシャワー、冷蔵庫や空調、記念品や持ち帰り可能なものなどについて教えていただいたわけだが、中でも驚かされたのがデスクのところにある小窓だった。
なんとここ、少しではあるが開けられるのである!
これなら沿線や駅で見送ってくださる方と、ちょっとしたコミュニケーションが取れるではないか♪
交流のための粋な計らいを感じた。
説明を受けた後、冷蔵庫についても改めて確認してみた。
四季島は保冷庫だったのに対し、こちらはれっきとした冷蔵庫だ。
中の飲み物は、追加チャージなしで自由に飲むことができる。
ただしこちらは、ほとんど飲む時間も機会もなかったため、結局ほぼすべてを持ち帰ったのだった。
懐かしい京都市内を広い車窓から眺め、山陰本線を山の中へ向かって進んでいく。
このあと、11時30分から食堂車にて昼食を味わうことになる。
果たして、どのような料理が出てくるのか?
それもまた、かなり楽しみな私であった
-つづく-
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